本の覚書

本と語学のはなし

【フランス語】指でさし示すだけ【エセー1.26/25】

Essais, Les作者:Montaigne, Michel DeImprint unknownAmazonエセー〈1〉白水社Amazon モンテーニュがセネカやプルタルコスについて直接言及しているところは、なるべく記録に残しておきたい。 全部というわけにもいかないだろうが、とりあえず先日読んだと…

【ギリシア語】おそらく祈りの域に属するでしょう【子供の教育】

Plutarch: Moralia, Volume I (The Education of Children. How the Young Man Should Study Poetry. On Listening to Lectures. How to Tell a Flatterer from a ... in Virtue) (Loeb Classical Library No. 197)作者:PlutarchHarvard University PressAma…

Excel 最強の教科書/藤井直弥・大山啓介

Excel 最強の教科書[完全版] 【2nd Edition】作者:藤井 直弥,大山 啓介SBクリエイティブAmazon 先日古本屋に寄ったら、この本が何冊も並べられていた。よく買われはするが、よく売られる本でもあるようだ。 入門書ではない。あらゆる機能を網羅的に紹介した…

ひとり暮らしで知りたいことが全部のってる本/主婦の友社編集

ひとり暮らしで知りたいことが全部のってる本主婦の友社Amazon 『しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』がメンタルな部分に重きを置いていたのに対して、こちらはテクニカルな話が中心である。 部屋探し・引っ越し、インテリア・収納、掃除・片づ…

生の短さについて 他二篇/セネカ

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)作者:セネカ岩波書店Amazon 『生の短さについて』も新訳で読み直してみる。収録作品は茂手木の旧訳と同じで、表題作の他に『心の平静について』と『幸福な生について』。 比較してみると、やはり注釈が助かる。ストア哲学…

罪悪感なしのひとり鍋ごはん/高嶋純子

低糖質! 食べても太らない即ウマレシピ 罪悪感なしのひとり鍋ごはん作者:高嶋純子株式会社三空出版Amazon 15分くらいで作れる鍋を食べて暮らそうというコンセプト。カロリー控えめであるらしい。分量は一人前である。 季節の野菜を使った鍋、外国風の鍋、い…

やみつき掃除術/お掃除職人きよきよ

やみつき掃除術 市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる!作者:お掃除職人きよきよSBクリエイティブAmazon 洗剤は4本あればいい。油汚れにはアルカリ性、水あかには酸性、カビには塩素系、オールマイティに使える中性。同じような成分のもの…

一生使えるおさいほうの基本/ミカ*ユカ

一生使えるおさいほうの基本 (実用No.1シリーズ)作者:ミカ*ユカ主婦の友社Amazon 手ぬい、刺繍、ミシンぬいの基本から、すそ上げ、ゼッケンつけ、がま口つくりまで。ここまでの情報は必要なかったのだけど(せいぜいボタンつけが出来れば十分なのだ)、見て…

【振り返り】2023年10月

【読書・語学】 ▼『フレンズ』をまた見始めている。無職の間は続けるだろう。 ▼チャンドラーを演じたマシュー・ペリーが亡くなった。まだ54歳だった。 ▼料理を中心とした家事の勉強をしばらく続ける。できるだけ手抜きをするためである。 ▼原典講読は、引き…

ラテン文学を学ぶ人のために/松本仁助・岡道男・中務哲郎編

ラテン文学を学ぶ人のために世界思想社Amazon リウィウス・アンドロニクス(断片のみ)やエンニウスからアウグスティヌスやボエティウスまでの長いラテン文学の歴史を概観する。 ラテン文学はギリシア文学の模倣に過ぎないのではないかと思われるかもしれな…

一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック/華井由利菜

一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック作者:華井 由利奈光文社Amazon 家事に関するテクニカルな本というより(そういう話もあるが)、メンタルヘルスとトラブル対策に重点を置いている。私の目的とは違っていたが、これはこれでおもし…

ゆる自炊BOOK/食べようび編集部編集

食べようびMOOK ゆる自炊BOOK (オレンジページブックス)オレンジページAmazon 思ったほどゆるくはなかった。 情報量も多めだし、自分のスタイルに合わせて取捨選択がしやすそう。『はじめての自炊練習帖』より、個人的には、使い勝手がよいように思う。 買い…

てんきち母ちゃんの はじめての自炊練習帖/井上かなえ

1週間1500円で毎日おいしい てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖作者:井上 かなえダイヤモンド社Amazon 一人暮らしを始め、初めて自炊に挑戦する娘のために作った本だという。 最初は材料2つだけで作るところから。飽きないように、フライパン、レンジ…

Newton 2023年12月号【超感動の物理】

Newton(ニュートン) 2023年12月号 [雑誌]ニュートンプレスAmazon 宇宙人にとっては水は透明でないかもしれないという話。 われわれが水を透明であると思うのは、可視光線が水に吸収されず、透過されるからである。ところが、紫外線や赤外線はほとんど水を通…

ギリシア文学を学ぶ人のために/松本仁助・岡道男・中務哲郎編

ギリシア文学を学ぶ人のために世界思想社Amazon プラトンは詩を排斥しようとしたが、彼の哲学を学んだプルタルコスは大の文芸好きである。その著作の至るところに、哲学のみならず、叙事詩、叙情詩、悲劇、喜劇、弁論などの引用をちりばめる。 『モラリア』…

【フランス語】どれもこれも少しずつかじってはいても【エセー1.26/25】

Essais, Les作者:Montaigne, Michel DeImprint unknownAmazonエセー〈1〉白水社Amazon モンテーニュ『エセー』第1巻第26章(第25章)「子供たちの教育について」より。 26章はボルドー本、25章は1595年版(宮下志朗訳の底本)の章番号である。後者が1つ少な…

モラリア2/プルタルコス

モラリア〈2〉 (西洋古典叢書)作者:プルタルコス京都大学学術出版会Amazon 『いかに敵から利益を得るか』『多くの友をもつことについて』『運について』『徳と悪徳』『アポロニオスへの慰めの手紙』『健康のしるべ』『結婚訓』『七賢人の饗宴』『迷信につい…

おかずいらず、手間いらず。 ひと皿満足スープ/榎本美沙

おかずいらず、手間いらず。 ひと皿満足スープ作者:榎本 美沙KADOKAWAAmazon 一食一汁の新提案ということだ。 おかずは全部スープの中に詰めこんでしまう。この1品で完結する。 材料はそれ程多くはない。鍋だけ、あるいはフライパンだけしか使わないものが多…

ひとりぶんのおうちご飯/足立洋子

ひとりぶんのおうちご飯 おいしく楽しい5つの黄金ルール (講談社のお料理BOOK)作者:足立 洋子講談社エディトリアルAmazon 料理本というのは料理が好きな人が作るものだろうから、短時間で料理を仕上げるからといって、必ずしも手抜きを推奨してくれるわけで…

モンテーニュ全集7 モンテーニュ随想録7/モンテーニュ

モンテーニュ全集 7 モンテーニュ随想録 7作者:ミシェル・エイクム・ド・モンテーニュ,関根秀雄白水社Amazon 昔は一度読んだ本をもう一度読むということはほとんどなかった。ところが最近は再読率が非常に高い。遠い昔に読んだものもあれば、最近読んだばか…

1冊ですべて身につく HTML & CSSとWebデザイン入門講座/Mana

【Amazon.co.jp 限定】1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座 (DL特典: CSS Flexbox チートシート)作者:ManaSBクリエイティブAmazon HTMLでWebサイトの基本的な枠組みを作り、CSSでそれを装飾する。マスターすれば自分でホームページを作るこ…

大学入試 漆原晃の物理基礎・物理[波動・原子編]が面白いほどわかる本/漆原晃

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[波動・原子編]が面白いほどわかる本作者:漆原 晃KADOKAWAAmazon 3部作の2周目を終える。 ・・・あまりにパソコンが動かなくて、書く気力が失せてしまった。 ノートパソコンは5年で買い換える人が多いという。このパソコンは20…

パイドン 魂の不死について/プラトン

パイドン: 魂の不死について (岩波文庫)作者:プラトン岩波書店Amazon ソクラテス最後の議論と、毒人参を飲み干して死ぬ彼の姿を描いた、プラトン中期の作品。 ソクラテスは死を恐れない。むしろ死を望んでさえいる。魂が不死であること、哲学を通して死の学…

家事のきほん新事典/藤原千秋監修

この一冊ですべてがわかる!家事きほん新事典朝日新聞出版Amazon 掃除のきほん、収納のきほん、洗濯・アイロン・裁縫のきほん、住まいの修理・修繕のきほん、料理のきほん、生活全般のきほん。全6章で家事全般のきほんを扱う。 結局それぞれにもっと基礎から…

【ラテン語】運命をも超越して【賢者の恒心】

昨日でセネカの『摂理について』(または『神慮について』)を終えた。今日からは、順番どおり『賢者の恒心について』を始める。 順番というのは、最古の写本に基づくものである。『摂理について』『賢者の恒心について』『怒りについて』『マルキアに寄せる…

怒りについて 他二篇/セネカ

怒りについて 他二篇 (岩波文庫)作者:セネカ岩波書店Amazon 茂手木元蔵の旧訳を1か月前に読んだばかりであるが、どうもあまり信頼が置けない気がしたので、兼利琢也の新訳で読み直してみた。 ちょうど今日、ラテン語で『摂理について』(茂手木訳では『神慮…

時代と流れで覚える! 日本史B用語/鈴木和裕

時代と流れで覚える! 日本史B用語作者:鈴木 和裕文英堂Amazon 最近はパソコンの立ち上がりが遅く、その後のアプリの起動にも時間がかかる。じっと待っているのももったいないので、簡便な歴史参考書を1セクション(見開き1項目で完結)読むことにしている。 …

【振り返り】2023年9月

【読書・語学】 ▼モンテーニュ、プルタルコス、セネカの原典講読を続けている。まだまだ十分とは言えないけれど、読む量が増えてきた。 ▼この3人を導き手としつつ、古代ギリシア・ローマ世界を旅したい(歴史、叙事詩と悲劇、とりわけプラトンとヘレニズム哲…

人さまざま/テオプラストス

人さまざま (岩波文庫 青 609-1)作者:テオプラストス岩波書店Amazon テオプラストスはアリストテレスの跡を継いで、学園の二代目学頭になった人だ。著作の数も多く、興味の範囲も多岐にわたるが、後世に残されたのはわずかな文章のみである。 『人さまざま』…

エピクロス 教説と手紙/エピクロス

エピクロス: 教説と手紙 (岩波文庫 青 606-1)作者:エピクロス岩波書店Amazon この本に収められているのは、ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』のエピクロスの項(最後の第10巻がまるまる彼に当てられている)に引用された3つの手紙(ヘロドトス宛、…