本の覚書

本と語学のはなし

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

不思議

今日は仕事が手につかなかったので(最近では珍しいことではないが)、久しぶりに家に持ち帰る。 職場って、どうして仕事がしにくいのだろう。容易に没頭できる単純作業ならまだしも、頭を使う段になると気が散って仕方ない。文章なんてとても書けたものでは…

退職の話3

人事課の通知によれば、退職希望者は今日までに所属長に申し出なさいということなので、正式に退職する旨を伝える。 これから報告書が人事担当に渡る。本社が送り込んだ人間が支社で退職するというのは体裁の悪いことだろう。ひょっとしたら、我が所属長は責…

8月

【全般】 ◆精神的に恐ろしく不調な月。9年間勤めた会社を年度末に辞めることにした。これであと7か月を耐えることができるか? ◆産業翻訳を生業にすべく動き出す。私は退路を断たなくては動けないらしい。 ◆今後はいかなる組織であれ、その正式な構成員に…

整理

既に机の整理を始めている。不要な書類は遠慮なく捨てる。私物は最低限必要なものを除き、全部持ち帰る。気分が良い。 その勢いで、なかなか手をつけずにいた仕事にもようやく取り掛かる。 だが、案の定、あまりのくだらなさにノイローゼになりそうである。 …

退職の話2

所属長に退職の話をする。精神の不調のさなかに決めたことならもう一度考え直してみるべきだが、よくよく考えてのことなら反対はしないと言う。 この業界、好きで仕事をしている人なんてあまりいないのだろう。 人員削減の最中ということもあって、すんなり…

退職の話1

直属の上司に退職の話をする。予想通り、反対はされない。 傍で聞いていた同僚は、むしろ辞めることに賛成する。 当然のことだが、嫌だから辞めると言うよりは、やりたい事があると言う方が、印象はよくなる。

★細野真宏『経済のニュースがよくわかる本〈日本経済編〉』(小学館) ★細野真宏『経済のニュースがよくわかる本〈世界経済編〉』(小学館) ★細野真宏『経済のニュースがよくわかる本〈銀行・郵貯・生命保険編〉』(小学館) ★細野真宏ほか編『「株」「投資…

始動

先ずは手持ちの参考書を広げ、翻訳に向けて少しずつ準備する。 単語は、植田一三『発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル』(ベレ出版)。1か月で全部目を通すことができるようになっている。店頭での購入はできないけど、CDも持っている。 作文は、…

金融

図書館で予約していた医学書を借りてくる。『ステッドマン医学大辞典』(メジカルビュー)や『標準外科学』(医学書院)や『カラー人体解剖学』(西村書店)などなど。 借りる前から既に、心は医薬を去りかけていた。 専門知識を仕入れるのに、時間がかかり…

冒険

2泊3日の小学生のキャンプに付いて行った。 女子のテントに蛾が侵入したのを、袋に入れ外に放した。男子のテントに蜘蛛が闖入したのを、木の枝に乗せ外に投げ捨てた。 大自然なんて言っても、所詮は動物園で動物を、水族館で魚を見るようなものでしかない…

『総員玉砕せよ!』

●水木しげる『総員玉砕せよ!』(講談社文庫) 90パーセントは事実であるという。 玉砕は生き残ってはいけないのである。総員玉砕せよ! (講談社文庫)作者:水木 しげる発売日: 1995/06/07メディア: 文庫

★『医学・薬学の翻訳・通訳完全ガイドブック2006-2007』(イカロス出版) ★大井毅『医歯薬英語の訳し方・書き方』(朝日出版社) ★森口理恵『医薬の英語 業界用語の意味と使い方』(NOVA) メディカル分野の翻訳は、優秀であれば食いはぐれることはない…

『はだしのゲン』

●中沢啓治『はだしのゲン』全10巻(汐文社) あまりに波乱万丈。そのためにこそ、ここまで普及したのだろう。 今から見ると、こうの史代の場合のように、さしてストーリーに起伏のない方が効果があると思うが、ヒバクシャとしての中沢の表現は尊重するべき…

大まかな計画

だいぶ頭が整理されてきた。 産業翻訳といっても、以前はとにかくフランス語を活かしたかったし、英語アレルギーのようなものもあったのだが、今は先ず英語を勉強をするつもりだ。 英語であれば、通信でも環境は整っている。いずれそのノウハウをフランス語…

本・漫画

★水木しげる『水木しげるのラバウル戦記』(ちくま文庫) ★水木しげる『総員玉砕せよ!』(講談社文庫) この夏の戦争ものはこれでおしまい。

退職希望

3連休も病院通いと尋常でない熱波のためにゆっくり休めなかった。「ちょっと待ってくれ」と言いたくなりながら出勤。先週の金曜日よりはましだが、相変わらず不調だ。明日こそは何とかしたい。 本格的に退職のことを考え始めた。「いつか」の話ではなく、今…

『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』

●手塚治虫『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』(祥伝社新書) 戦争を扱った7つの作品を収録する。 1つ1つの作品は短いのだが、その分戦争の持つ姿を多角的に捉えることができるだろう。『すきっ腹のブルース』における学生漫画家・大寒鉄郎は、戦後の闇市の時…

漫画

★手塚治虫『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』(祥伝社新書) ★中沢啓治『はだしのゲン』全10巻(汐文社) 戦争のことも折に触れて学んでいこう。

『夕凪の街 桜の国』

●こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社) 意外と薄いので直ぐに読める。凄惨な描写もないので、そういうのが苦手な人でも読める。こうの史代は昭和43年生まれ。広島市出身ではあるが、当然被爆者ではない。被爆二世でもない。この漫画を描くまでは原爆を避…

『14歳からの哲学 考えるための教科書』

●池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』(トランスビュー) 中学生には難しいんじゃないかと思うが、哲学というのは最終的には言葉で言い表しがたい事態までをも考えようとするのだから、仕方がない。答えがないという不満もあろうが、哲学の真骨…

本・漫画

★西田幾多郎『善の研究』(小坂国継全注釈,講談社学術文庫) 昔は岩波文庫版を持っていたはずだ。高校時代に倫理の教科書で見た「主客未分」とか「純粋経験」とかいう言葉に魅力を覚えたのだ。一度手放して以来、再び買う日が来るとは思わなかった。禅的な…

訂正:池田晶子≠池田香代子

8月4日付けの日記で、『ソフィーの世界』の翻訳者を池田晶子としたのは、ドイツ文学者の池田香代子の誤りでした。独文出身なのに(池田香代子の名前も知っているのに)恥ずかしい限りです。このところ、確認も取らずに、あやふやな記憶だけで書くことが多…

自己分析

うつ傾向の原因の分析。 ▲睡眠 睡眠不足が原因で気力減退を招いたことはしばしばある。しかし、最近はよく寝ている。 暑くて窓を開け放って寝て、朝方に寒くて目が覚めるということはある。昨日もそうだった。 ▲暑さと冷房 暑さは苦手だ。冷房も苦手だ。 ▲食…

うつ?

夏バテではないと思う。食欲が減退しているわけではない。しかし、体のどこにもエネルギーのかけらすら宿る気配はない。 家では外国語を少し勉強するだけ。本を読み始めた途端、既に眠りの虜である。 職場ではほとんど仕事ができない。頭を使う方法も分らず…

★山本信『哲学の基礎』(北樹出版) 哲学史の本というと、今は、岩崎武雄(有斐閣)と熊野純彦(岩波新書)くらいしか持っていない。哲学史が嫌いなわけではない。私のような人間は、学説史にはまり込んで一向に哲学を学ばなくなる危険があるのだ。しかし、…

本・電気スタンド

★養老孟司『バカの壁』(新潮新書) 講演を聞いた記念に。 予想はしていたが、講演の内容とあまり変わりないようだ。そもそも『バカの壁』は養老の独白を編集部が文章化したものであって、養老の書いた文章ではない。 電気スタンドは寝ながら本を読むために。

本・クッションなど

★高橋健司『空の名前』(角川書店) 雲の切れ間から射す光の筋を、西洋では「天使の梯子」とか「ヤコブの梯子」と言うらしい。教会の窓もまた、神々しい光の筋をつくりだすために設計されているのだろうか。 講演会の後、またリクライニングチェアを見に行く…

養老孟司講演会

養老孟司の講演会に行ってきた。 昔『唯脳論』を買ったことがあるが読まなかった。『バカの壁』は買ってないし、立ち読みもしていない。テレビで見たり、保坂和志『季節の記憶』の文庫解説を読んだり、内田樹の語るところを聞いたりしている程度である。 何…

『女警部ジュリー・レスコー 偽りの慈善』

レスコー、今回はスイスのテレビ討論会に参加しているところを誘拐される。誘拐犯とともに捜査を進め、見事に慈善団体の裏の顔を暴くのだが、最後にどんでん返しが…。女警部ジュリー・レスコー 偽りの慈善 [DVD]発売日: 2001/09/22メディア: DVD

『アンナ・カレーニナ』

《当然のことだ》―――と彼は、自分の考えが回想と思考のまた同じ魔法の環に向かって三度目に辿りかけたときに、そうくり返した。そして胸の左側にピストルをあて、まるで拳の中でいきなりそれを押しつぶそうとでもするかのように、片手で力一ぱい握りしめると…