本の覚書

本と語学のはなし

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

振り返る2013年

振り返る一月 振り返る二月 振り返る三月 振り返る四月 振り返る五月 振り返る六月 振り返る七月 振り返る八月 振り返る九月 振り返る十月 振り返る十一月 振り返る十二月 【前半】詩と森鷗外 イギリス、フランス、ドイツ、ローマ、ギリシアの詩の韻律を学ぶ…

振り返る十二月

12月に読んだ本 (1) 竹取物語/野口元大校注 (2) 「祈りは初めて」という人のための本/内田和彦 (3) 小説・新島八重 新島襄とその妻/福本武久 (4) クリスマス・カロル/ディケンズ (5) シュライエルマッハーのクリスマス/シュライエルマッハー (6) ダ・…

中国名詩選(下)/松枝茂夫編

中国名詩選〈下〉 (岩波文庫 赤 33-3)発売日: 1986/10/16メディア: 文庫 漢詩は職場に着いてから始業までの間や、食事時の束の間を盗む程度だからなかなか進まないが、ようやく全時代に目を通すことができた。 下巻で扱うのは中唐、晩唐から清代まで。代表的…

新約聖書入門/笠原義久

新約聖書入門 (新教新書)作者:笠原 義久発売日: 2013/06/24メディア: 単行本 『教師の友』(日本キリスト教団出版局)という教会学校教師のための雑誌に連載されたものだから、入門とは言ってもキリスト教の基本を一から教えてくれるような本ではない。新約…

ダ・ヴィンチ・コード(中)/ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)作者:ダン・ブラウン発売日: 2006/03/10メディア: 文庫【注意】 『ダ・ヴィンチ・コード』をこれから読む予定の人は、以下の記事を決して読まないでください。 イギリスの宗教史学者ティービングを巻き込んでからの薀蓄…

よくわかるキリスト教の教派/徳善義和・今橋朗

よくわかるキリスト教の教派作者:朗, 今橋,義和, 徳善メディア: 単行本 プロテスタントはその思想そのものに分裂を志向する傾向がある。世の中には様々な特徴を持った様々な教会が存在する。訪れる前には、およその性格を知っておいた方がよい。 そういう書…

ダ・ヴィンチ・コード(上)/ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)作者:ダン・ブラウン発売日: 2006/03/10メディア: 文庫 以前にも読んだことがあるけど、話の筋はすっかり忘れていた。しかし、聖杯がどのように解釈されているかはよく覚えている。 ルーブル美術館の館長ジャック・ソニ…

参照する日本語訳~新約篇

新約聖書の原典(語弊があるかもしれないので言い換えると、写本から本文批判によって再構成され、権威あると認められているテキスト)を読むときに、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ラテン語の翻訳は、面倒でも当面必ず参照するつもりでいる。 だ…

悪い者の犠牲(いけにえ)

זֶבַח רְשָׁעִים תּוֹעֲבַת יְהוָה וּתְפִלַּת יְשָׁרִים רְצוֹנוֹ 悪い者の犠牲(いけにえ)は主に忌み嫌われる。 しかし、正しい人の祈りは主に喜ばれる。(フランシスコ会訳、箴15:8) 聖書を読んでいて気になったところは、時々原文を見てみる。まだヘブ…

購入12-3

Old Testament Hebrew Vocabulary: Learn on the Go作者:Pennington, Jonathan T.発売日: 2003/12/01メディア: CDNew Testament Greek Vocabulary: Learn on the Go作者:Pennington, Jonathan T.発売日: 2001/10/01メディア: CD 下手の横好き 私の語学学習は…

シュライエルマッハーのクリスマス/シュライエルマッハー

シュライエルマッハーのクリスマス (YOBEL新書)作者:フリードリッヒ シュライエルマッハーメディア: 単行本 神学関係の訳書は幾つか読んだけど、どれも翻訳には感心しなかった。しかし、この本のひどさは別格である。「これ翻訳ソフトで訳したんだよ」と冗談…

クリスマス・カロル/ディケンズ

クリスマス・キャロル (新潮文庫)作者:ディケンズ発売日: 2011/12/02メディア: 文庫 去年も読んで、今年の頭には映画まで見ていた。最近のキリスト教への傾倒は、既にこの頃から準備されていたものかもしれない。 「誰しも人間となれば、その連中の霊魂が、…

購入12-2

La sacra Bibbiaメディア: ボードブック CEI ・UELCI『La Sacra Bibbia』。カトリックのイタリア語訳聖書。聖書を原語で読むときに、参照すべき翻訳の一冊に加える。「イタリア語を救うため」という以上の意味はないつもりだが、イタリア語を風化させたくな…

小説・新島八重 新島襄とその妻/福本武久

小説・新島八重 新島襄とその妻 (新潮文庫)作者:福本 武久発売日: 2012/08/27メディア: 文庫 新島襄が同志社大学を作るために奔走する様子を、主として妻の八重の視点から描いた歴史小説。 私がもし教会に行くとすれば、アメリカン・ボードの流れを汲むとこ…

購入12-1

古本で聖書の邦訳をまとめ買い。フランシスコ会訳が私のベースになりそうだが、これらの訳にも一応全部目を通しておこうと思っている。 『旧約聖書』『新約聖書』岩波文庫(全12冊揃い) むかし函入りでセット販売された岩波文庫版聖書。旧約は関根正雄訳の…

「祈りは初めて」という人のための本/内田和彦

「祈りは初めて」という人のための本作者:内田和彦メディア: 単行本 福音派の人の祈りの本。祈りの内容が七つ挙げられている。 一つは、神を賛美する。詩篇や讃美歌などからふさわしいものを覚えておいて、祈りの前に唱えるとよいという。 一つは、神に感謝…

雨月物語・癇癖談を始める

雨月物語 癇癖談 新潮日本古典集成 第22回作者:上田 秋成発売日: 1979/01/01メディア: 単行本 『源氏物語』は短い「関屋」を終えて、今度は上田秋成の『雨月物語』を始めた。割と読みやすそう。 最初の「白峯」は讃岐で崩御した崇徳上皇と、その霊を供養する…

竹取物語/野口元大校注

竹取物語 新潮日本古典集成 第26回作者:元大, 野口メディア: 単行本 単にやさしそうだからという理由で始めた『竹取物語』だったが、実はけっこうタイムリーな読書だったようだ。映画を見に行くかどうか思案している。既に晴れ間のほとんど見えぬ季節に突入…

ヘブライ語

קָרוֹב יוֹם-יְהוָה הַגָּדוֹל 主の大いなる日は近づいている。(新共同訳、ゼファ1:14) しばらくヘブライ語に時間を割くことにした。本はあまり読めなくなる。どのくらいで文法書を終えられるか、まだ見当がつかない。なにしろ怠けすぎた。巻末の語彙集で…