本の覚書

本と語学のはなし

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月

◆隣の空き地に家が建ち始めたのをきっかけに、再び図書館に通うことにする。 ◆夏仕様の時間割に変える。暑くなってきたからというのが言い訳だが、気温に関係なく、どうも集中力が持続しなくなってきている。やることが多すぎるのだろう。広く浅くではあるが…

教科書

★小林孝雄・芦田敏夫『新・証券投資論Ⅰ 理論編』(日本経済新聞社) ★伊藤敬介・荻原誠治・諏訪部高嗣『新・証券投資論Ⅱ 実践編』(日本経済新聞社) ★岡田章『経済学・経営学のための数学』(東洋経済新報社) ★黒沼悦郎『アメリカ証券取引法 第2版』(弘文…

道元

★鏡島元隆監修、水野弥穂子訳注『原文対照現代語訳 道元禅師全集 【第四巻】正法眼蔵4』(春秋社) ★鏡島元隆監修、水野弥穂子訳注『原文対照現代語訳 道元禅師全集 【第五巻】正法眼蔵5』(春秋社) 3カ月前に刊行された四巻と最近の五巻が一緒に入荷になっ…

『こころの木版画』と『木版画入門』

◎高橋幸子『楽しさを彫る日々 こころの木版画』(日貿出版社) ◎池田宗弘『初心者のための木版画入門』(日東書院) 昨日本屋で立ち読みした『こころの木版画』の旧版を借りてきた。技法を教えてくれる本ではないが、こんな風に彫れたら楽しいだろうなと思わ…

『かんたん、消しゴムはんこ。』と『木版画はがき』

◎津久井智子『かんたん、消しゴムはんこ。』(宝島社) ◎多摩美術大学校友会編『だれでもできる 木版画はがき』(誠文堂新光社) またまた図書館から、消しゴムはんこと木版画の本を数冊借りてきた。その内の二冊を紹介する。 津久井智子の本は、昨日のより…

『消しゴムはんこ。』 〔71〕

●津久井智子『消しゴムはんこ。 つくるたのしみ、おすたのしみ』(主婦の友社) 図書館で借りてみた。この本は自分で買いたい。 一緒に木版画の入門書も借りて来た。木の味わいは捨てがたいし(私の木版画のイメージは、文明開化と宮澤賢治だ)、一つの完結…

『資本主義崩壊の首謀者たち』 〔70〕

●広瀬隆『資本主義崩壊の首謀者たち』(集英社新書) アジテーション的な文体で書かれた、「金融マフィア」たるユダヤ人たちの人脈を暴く本。確かに同じような面々が、性懲りもなく臆面もなく、政財界の表舞台に幾度も現われるアメリカのシステムはどうかと…

版画

図書館で勉強の途中、息抜きに木版画の本を眺める。 昔、得意だったのだ。食パンの袋に印刷された版画から技法を盗み、何かの賞を貰ったこともあった。 読むことと書くこと以外の趣味としては、手ごろかもしれない。葉書サイズの小品からでも楽しめる。料理…

経済物理学

★高安秀樹『経済物理学の発見』(光文社新書) 最近道元全集の第五巻が出版されたことを知ってアマゾンを見ていたら、3月にも第四巻が出ていた。全然気が付かなかった。取り寄せを頼んでいる本屋からは、まだ連絡がない。充電に障害が生じてから携帯の電源を…

『アメリカの金権政治』 〔69〕

●軽部謙介『ドキュメント アメリカの金権政治』(岩波新書) ロビー活動、政治献金、イヤマーク。それぞれ正当化する論理はあるだろうが、行き過ぎれば、政策を金で買い、あるいは再選のために利益誘導するという構図になる。 なかなかはっきりとは見えてこ…

Das Kapital

最近の日記を見返すと、人様に公開しているにもかかわらず、全く読んでもらう気のない文章だと思う。人と交わらず、単調な生活を続けているので、そういうことを気にしなくなってしまったようだ。 しかし、他に書くことも、他の書き様も、今は見当たらないか…

The Republic

プラトン『国家』の藤沢令夫訳(岩波文庫)。 οὐδὲ προσήκει τέχνῃ ἄλλῳ τὸ ξυμφέρον ζητεῖν ἢ ἐκείνῳ οὗ τέχνη ἐστίν, (342B) また、技術が探求する利益とは、その技術がはたらきかける対象にとって利益になること以外にはないはずだからね。(上61頁) 久…

CFAⅠ

一昨日から、大野忠士『CFA受験ガイドブック レベルⅠ』(金融財政事情研究会)に取りかかっている。最初から計量分析で統計が出てくるのだが、これがけっこう分かりやすい。『統計学入門』(東京大学出版会)も併読しているが、『CFA受験ガイドブック』の方…

Le Monde Diplomatique 購読中止

海外の新聞雑誌を扱う会社から、Le Monde Diplomatique 購読継続用の納付書が送られてきた。年額で34,650円。以前は1万円台だったはずだ。紀伊國屋のホームページで見ると、6月号は税込み840円。こちらで買えば、送料を合わせても、半額以下で抑えられる。な…

『正法眼蔵を読む6』 〔68〕

●春日佑芳『正法眼蔵を読む6』(ぺりかん社) 七十五巻本の「遍参」(57)から「出家」(75)までを扱う。 道元は、宋から戻り「辨道話」を書いた頃はそうでもなかったが、だんだんと出家至上主義に傾いた、と言われる。七十五巻本の最後は、まさに「出家」…

Oedipus Tyrannus

ソポクレス『オイディプス王』の高津春繁訳。 ἁγὼ δικαιῶν μὴ παρ’ ἀγγέλλων, τέκνα, ἄλλων ἀκούειν αὐτὸς ὧδ’ ἐλήλυθα, ὁ πᾶσι κλεινὸς Οἰδίπους καλούμενος. (6-8) 子供らよ、他人の口から聞くべきではないと考えて、あるとしある人に名高いこのオイディプ…

『ナイロビの蜂(上・下)』 〔63,67〕

●ジョン・ル・カレ『ナイロビの蜂(上・下)』(加賀山卓朗訳,集英社文庫) もちろんこれは虚構の物語である。しかし、ル・カレは「著者の覚え書き」の中でこう言っている。「製薬会社のジャングルを旅するうちに、現実に比べれば、私の話は休暇の絵葉書ぐら…

『証券アナリストのための数学再入門』 〔66〕

●金子誠一『証券アナリストのための数学再入門』(ときわ総合サービス) 分かったような分からないようなすっきりしない気分。CFAの受験ガイドブックで問題を解きながら、振り返ることにしよう。 最後の二章は統計に当てられている。以前『はじめての統計学…

『英語ライティングルールブック』 〔65〕

●デイヴィッド・セイン『英語ライティングルールブック 正しく伝えるための文法・語法・句読法』(DHC) 文法編、語法編、句読法編、アメリカ英語とイギリス英語、資料(略語等)という章立て。日本人が間違えやすいところを中心に教授してくれる。 そもそも…

Schön ist die Jugend

ヘッセ『青春は美わし』の冒頭から。翻訳は高橋健二(新潮文庫)。 Sogar mein Onkel Matthäus hatte auf seine Art eine Freude daran, mich wiederzusehen. Wenn ein junger Mann ein paar Jahre lang in der Fremde gewesen ist und kommt dann eines Tag…

Oedipus Tyrannus

ソポクレス『オイディプス王』より、冒頭のオイディプス王のセリフ。翻訳は高津春繁(『ギリシア悲劇Ⅱ ソポクレス』,ちくま文庫)。 Ὦ τέκνα, Κάδμου τοῦ πάλαι νέα τροφή, τίνας ποθ’ ἕδρας τάσδε μοι θοάζετε ἱκτηρίοις κλάδοισιν ἐξεστεμμένοι ; (1-3) い…

Confessions

アウグスティヌス『告白』の服部英次郎訳(岩波文庫)。 non ergo essem, deus meus, non omnino essem, nisi esses in me. an potius non essem, nisi essem in te, ex quo omnia, per quem omnia, in quo omnia? (1.2) それゆえ、わたしの神よ、あなたがわ…

『ミクロ経済学』 〔64〕

●伊藤元重『ミクロ経済学 第2版』(日本評論社) 数式をあまり使わずに学ぶことのできるミクロ経済学の入門書。 金融翻訳をやる人はマクロ経済学もかじっておくといい、というアドバイスをムックで見かけたことがある。それを言うなら、ミクロ経済学も必要…

今日から図書館

自転車のタイヤに空気を入れ出発。徒歩と違って行動範囲が広くなる。 先ずは、図書館とは反対方向のドコモショップへ。 全く携帯を使わないのに充電が一日も持たなくなってきて、昨日とうとう起動すらしなくなった。電池が消耗したようだ。 取り出してみると…

明日から図書館

隣に家が建つ間はうるさくなりそうだから、午後からは図書館に行くことにした。しかし、片道30分歩くのは大変なので、自転車を使うことにする。経済の教科書の読書ははかどるだろう。 先日、役には立たないかもしれないと書いた原稿スタンドは、用箋ばさみ(…

Decline and Fall

『大転落』の富山訳。翻訳と言うよりは、語法に関するメモ。 Clutterbuck wants watching, by the way, a very delicate little chap. (p.24) 目が離せないのはクラッターバックという子でして、ひじょうに華奢な子です。(32,33頁) 一見するとwant doingは…

Bel-Ami

『ベラミ』の杉訳。 Quand Georges s’en alla, il serra énergiquement les mains de son camarade : « Eh bien, mon vieux, à bientôt ! » (p.165) ジョルジュは帰りがけに、友人の手を力をこめて握りしめた。 ――じゃ、君、早く帰れるようになってくれよ! …

国際殺人・泥棒クラブ

★広瀬隆『資本主義崩壊の首謀者たち』(集英社新書) 散歩の足先が自然と蔦屋方面に向かうようになってきた。危険である。今日買った本は陰謀ものだろうか。読み物としては面白そう。 その他には、カッターマットと定規。これは、昨日購入したレシピカードを…

準備

★石川晶康・野島博之『よくわかる日本史』(Gakken) ★鶴間和幸『よくわかる世界史』(Gakken) ★伊藤玲子『初めてのお料理 基本とコツ』(西東社) ★『ESSE 持ち歩きレシピカード1000』(フジテレビジョン) ★藤田智『地域別栽培カレンダーつき はじめての…

『正法眼蔵(三)』 〔62〕

●道元『正法眼蔵(三)』(水野弥穂子校注,岩波文庫) 七十五巻本の「仏道」から「安居」までを収録。 最終的に私に何が残るだろうかといったら、英語英文学、仏語仏文学、日本文学、ファイナンス、料理(いずれ必要に迫られるだろうから趣味にもしたい)、…