本の覚書

本と語学のはなし

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

更級日記を始める

更級日記 新潮日本古典集成 第39回作者:菅原孝標女,虔, 秋山メディア: 単行本 『源氏物語』の「少女」(あるいは「乙女」)の巻を終えたところで、『更級日記』を読み始める。結局古文は日々少量ずつ読む方法を続けることにした。 高校時代、古典文法を覚え…

振り返る4月

▼創作用に別のブログを作った。非公開の習作置場にする。いずれ公開するということはないが、一部の作品はこのブログ(本の覚書)に掲載するかもしれない。 ▼発表する予定がないとなかなか意欲が湧かないもので、今月は「短歌の目」以降、創作らしきものは一…

王羲之

394 標しめ結ひて我が定めてし住吉すみのえの浜の小松は後も我が松 余明軍 『万葉集』巻第三394の歌。囲った女はいずれ俺のものだという、あまり品がないような内容だけど、類歌は結構あるようだ。 ここではそれを問題にするのではなくて、原文を紹介したい…

購入4-6 チェーン式

聖書 新改訳―注解・索引・チェーン式引照付メディア: 単行本 この聖書、アマゾンでは古本でしか手に入らないようだが、実は今月限定復刊された。「注解書、コンコーダンス、聖書辞典のエッセンスを盛り込んだ画期的な聖書!」というのが売り文句である。 特…

語学のCD その2

ドイツ人が日本人によく聞く100の質問 全面改訂版作者:永井 千鶴子,野原 章雄,加沼 毅一,青木 美智子,Peter Backhaus発売日: 2009/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)フランス人が日本人によく聞く100の質問 全面改訂版作者:中井 珠子,南 玲子,飯田 良子…

語学のCD

ドイツ語会話とっさのひとこと辞典 [CD]作者:亀ヶ谷 昌秀発売日: 2003/06/24メディア: CDフランス語会話とっさのひとこと辞典 (<CD>)メディア: CDCD 英会話とっさのひとこと辞典CD作者:巽一朗発売日: 1998/07/01メディア: CD 天候がよくなってきたので、また通勤</cd>…

短歌はじめました 百万人の短歌入門/穂村弘・東直子・沢田康彦

短歌はじめました。 百万人の短歌入門 (角川文庫ソフィア)作者:穂村 弘,東 直子,沢田 康彦発売日: 2005/10/22メディア: 文庫 『短歌パラダイス』に夢中になっていた頃、編集者・沢田康彦はあるワインバーで渡辺満里奈から「体温」というお題を貰って即詠し(…

ユダヤ古代誌3/フラウィウス・ヨセフス

ユダヤ古代誌〈3〉旧約時代篇(8−11巻) (ちくま学芸文庫)作者:フラウィウス ヨセフス発売日: 1999/12/01メディア: 文庫 ソロモンの即位からアレクサンドロス大王の死まで。これでようやく旧約時代篇が終わり、次から新約時代篇が始まる。 もちろん、旧約とか…

詩のレッスン/入沢康夫・三木卓・井坂洋子・平出隆編

詩のレッスン―現代詩100人・21世紀への言葉の冒険作者:康夫, 入沢,洋子, 井坂,卓, 三木,隆, 平出メディア: 単行本 なんだかもうね、詩が詩の長さに達する以前に集中力が切れて、関係のない妄想が始まって、詩に目を戻してもどこまで読んだか分からなくて適当…

老いらくの来むと知りせば

老いの歌 新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)発売日: 2009/06/25メディア: 文庫 数ふればとまらぬものをとしといひて今年はいたく老いぞしにける 古今・雑上893 角川文庫の訳。「数えるてみると、止まらずに過ぎ去ってゆくものを年といい、そ…

万葉集再開

新編日本古典文学全集 (6) 萬葉集 (1)発売日: 1994/04/22メディア: 単行本 テキスト 日課として少しずつ読み進める古典は『万葉集』にする。散文的なものは、可能であれば一般の読書の中で扱うことにする。つまり、『方舟さくら丸』を読むようにして『更級日…

購入4-5 短歌と古語と

短歌 集成・昭和の短歌メディア: 単行本現代の短歌―100人の名歌集作者:篠 弘メディア: 単行本角川短歌ライブラリー 鑑賞 日本の名歌発売日: 2013/06/22メディア: 単行本 先日買った高野公彦編『現代の短歌』にしても、今回買った岡井隆編『集成・昭和の短歌…

方舟さくら丸/安部公房

方舟さくら丸 (新潮文庫)作者:公房, 安部発売日: 1990/10/29メディア: 文庫 地下に掘られた採石場跡の洞窟を現代の方舟として整備する主人公。誰が生き残るにふさわしく、誰がふさわしくないのか。重いテーマを扱っているようだけど、安部公房の作品なので、…

旧約聖書Ⅴ サムエル記/旧約聖書翻訳委員会訳

旧約聖書〈5〉サムエル記発売日: 1998/01/29メディア: 単行本 サムエルは預言者の名前。王制に反対しながらも、サウルとダビデの二人に油を注ぎ、イスラエルに初めて王を誕生させた。 サムエル記は王を神聖視しない。後年の狂気に満ちたサウルは哀れである。…

購入4-4 古語辞典

旺文社 全訳古語辞典 小型版メディア: 単行本 旧版なので例によって本体1円、送料257円。合計258円也。ほぼ新品である。 来週から、また職場に『古今和歌集』(角川文庫)を持って行くことにした。訳と注釈がついているけど、たまには突っ込んで調べたいこと…

購入4-3 職場に置いておくもの

職場にはこれまで県内地図、世界・日本地図、世界史図説、日本史図説、体のしくみの本を持って行った。共用の机に私物を入れる限界に挑むべく、いろいろ買ってみた。 いろいろ買ったけど、絶版だったり、版が古かったりするものばかり。ほとんど送料だけの格…

短歌パラダイス/小林恭二

短歌パラダイス―歌合二十四番勝負 (岩波新書)作者:小林 恭二発売日: 1997/04/21メディア: 新書 歌合という古式ゆかしい遊びに参加したのは、企画と司会・小林恭二(作家)、判者・高橋睦郎(詩人、歌人)、そしてプレイヤー20人の歌人たち。年齢順に名前を挙…

デジャリュ?

方舟さくら丸 (新潮文庫)作者:公房, 安部発売日: 1990/10/29メディア: 文庫 安部公房『方舟さくら丸』を始めたんだけど、なんだろう、不思議な既読感がある。初めてのはずなんだが。 安部公房がいつも似たような世界を描くからそう感じるだけか。いや、描写…

購入4-2 現代の短歌

現代の短歌 (講談社学術文庫)メディア: 文庫 小説は何をどう書いてもよい。そんなことは既に鷗外だって言っている。 しかし、短歌は何をどう詠んでもいい、と言うわけにはいきそうにない。歌人の歌を前にすると、私は詠むべきでないことを詠むべきでないやり…

よくわかるキリスト教の暦/今橋朗

よくわかるキリスト教の暦作者:今橋 朗メディア: 単行本 もし教会に通うとすれば、候補は三つある。 一つは日本基督教団。私の地域のところはもともと会衆派であるらしく、新島襄の義弟も赴任したことがある。だが、もうちょいホームページを頑張ってもらわ…

愛されたもの/イーヴリン・ウォー

愛されたもの (岩波文庫)作者:イーヴリン・ウォー発売日: 2013/03/16メディア: 文庫 創作ブログは別に作ったと書いたが、もう一つ日記用のも作ったので、このブログ(本の覚書)はタイトル通り本の話が中心になる。本を読み終った時、読んでいてたまらなく引…

4月4日(土)

えげつなく諸々停滞してしまっているので、ブログを使い分けることにした。 創作置き場を別に作った。今後、小説や詩などはそちらでひっそりやっていく。締め切りがなくても、月に一遍くらいは何かしら更新したい。 そんな訳で、創作に向けて背中を押してく…

4月3日(金)

今日から通常運転に戻す。 短編小説を書き、出品作品を読み、短歌を詠み、出品作品を読む、という先月末からの流れ。かなりしんどい。 短歌はアップした後で激しく後悔し、先月の出品後と同じ場所へ舞い戻っている。同じ場所とは、来月も参加しようかどうし…

【第2回】「短歌の目」自作振り返り

昨日朝早くに、はてな題詠「短歌の目」に出品した。だが一番ではなかった! 狙ってたわけではないけど。 題詠はとりあえずスピードを重視したい。今回は極端すぎたが、できれば3、4日の内には仕上げる。時間をかけてもよいものは出来そうにないし、早くアッ…

購入4-1 公同書簡・ヘブライ書

新約聖書 訳と註 第六巻 公同書簡/ヘブライ書作者:田川 建三発売日: 2015/03/20メディア: 単行本▼田川建三の新約訳註シリーズ。全7巻8冊のうち(第2巻はルカ福音書と使徒行伝で上下に別れている)、これで7冊が刊行された。最後のヨハネ黙示録は来年12月に出…

保険適用できかねます ―【第2回】「短歌の目」―

先月は短歌の入門書や雑誌を読んで題詠に参加すべきか否かあれこれ考えたのですが、結局、日常的であれ空想的であれ観念的であれ、五七五七七ならば短歌であるということにしてもらおうと勝手に決定しました。 今回は即興でほぼ推敲なしで行きます。 お題 1.…