本の覚書

本と語学のはなし

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

振り返る3月

▼先月に引き続き、短歌と短編小説の両方の集いに参加した。生活の中に創作を取り入れようとすると、どうしても外国語が停滞する。優先的にやるべきこと、後回しもしくは放棄すべきことを整理しつつ、なんとかやり繰りして行かなくてはならない。 ▼アラビア語…

短歌という爆弾/穂村弘

短歌という爆弾: 今すぐ歌人になりたいあなたのために (小学館文庫)作者:穂村 弘発売日: 2013/11/06メディア: 文庫 短歌を作る営為を爆弾作りにたとえて、導火線、製造法、設置法、構造図が語られる。 構造図はかなり難しい。文庫版の解説に枡野浩一が書いて…

ベンジャミン・バトン/フィッツジェラルド

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)作者:フィツジェラルド発売日: 2009/01/23メディア: 文庫 先月から「のべらっくす」に参加して短編小説を書いている。しかし、来月も必ず書けるのかといえば、それは分からない。小説は自由でいいのだとは思うが…

3月29日(日)

もう1年半くらい手帳なしで済ませている。仕事のシフト表が予定のほぼ全てだし、そこに読了本のタイトルだけメモしたり、散髪したとか自転車を修理したとかいう私にとっては超弩級にビッグなイベントを書き込むだけで用は足りる。 だけど、小説を書いていく…

購入3-4 歌とガリラヤ人

短歌パラダイス―歌合二十四番勝負 (岩波新書)作者:小林 恭二発売日: 1997/04/21メディア: 新書短歌はじめました。 百万人の短歌入門 (角川文庫ソフィア)作者:穂村 弘,東 直子,沢田 康彦発売日: 2005/10/22メディア: 文庫 『短歌パラダイス』はプロの歌人たち…

3月27日(金)

先ほど「のべらっくす」出品作品『マドレーヌのように』をアップした。 マドレーヌはお菓子のことではない。あれはお菓子を考案した人の名前からつけられたのだけど、その人の名前は大昔のイエスの時代のある女性に由来している。娼婦と言い伝えられているマ…

マドレーヌのように ―【第6回】短編小説の集い―

http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/03/20/000000 前回に引き続き2回目の参加です。 テーマは「桜の季節」。桜が咲く季節のイベントでもOKということです。 字数オーバーを懸念していましたが、思ったほどボリュームが出せずに結局3500字弱という…

3月25日(水)

日記を書きたいのだけど、驚くほど書くことがない。 夜勤を主体とした仕事をしているせいで、生活のリズムがおかしくなりがちで、昨日は昼間ずっと寝ていて、夜から今に至るまでずっと起きている。夕方出勤するまでに、少しでも寝ておかなくては。 起きてか…

日記

▼ブログの性質上、最近は本に絡めた形でしか日記的なことを書いてなかった。しかし、小説を書くとなると日記をつけておくことがが結構重要になるんじゃないかという気がする。 ▼問題は二つある。第一に、公開して書くほどのことは何も起こらない。第二に、公…

イスラーム国の衝撃/池内恵

イスラーム国の衝撃 (文春新書)作者:池内 恵発売日: 2015/01/20メディア: 単行本▼中東情勢は錯綜しすぎてよく分からない。とくに近年、分散化した非集権的な形態が主流となると、もう何が何だか。 ▼過激派の論理は本当にイスラーム教の教義と相容れないもの…

春きにけらし

▼自転車がだいぶ汚れていた。消雪パイプの水を浴びて黄ばんでいる。チェーンに注した古い油が跳ねて、カバーの近辺をどす黒くしている。ところどころ錆も目立つ。自転車屋に持って行き、数年分の垢をきれいさっぱり落としてもらった。 ▼古い自転車だし、最近…

購入3-3 現代詩入門

詩のレッスン―現代詩100人・21世紀への言葉の冒険作者:康夫, 入沢,洋子, 井坂,卓, 三木,隆, 平出メディア: 単行本▼もともとは詩を読んだり書いたりできないだろうかというところから始まったように思う。 ▼英詩やフランス詩の基礎を学びつつ、職場では漢詩を…

一人で始める短歌入門/枡野浩一

一人で始める短歌入門 (ちくま文庫)作者:枡野 浩一発売日: 2007/06/01メディア: 文庫▼歌壇からはほぼ無視されているという枡野浩一の、最初に読む短歌入門。 ▼CHINTAI広告キャンペーン「いい部屋みつかっ短歌」コンテストの応募作品から100首を選び、右ペー…

NHK短歌/2015年2月号

NHK 短歌 2015年 02月号 [雑誌]発売日: 2015/01/20メディア: 雑誌▼古典から最近の歌まで幅広く鑑賞できる(古典文法の説明はない)。作者の意図とは違うかもしれないが、難読漢字にはだいたいルビが振ってあって読みやすい。添削例が多くて勉強になる。はて…

先月の「のべらっくす」を読み始める

▼みなさんが遅ればせながらと恐縮して感想を書き終えた頃になって、私はやっとみなさんの作品に目を通し始めました。すみません。全部読むにはまだ時間がかかりそうです。 ▼時間的な問題というよりは、恐怖が先に立ったという感じ。振り返りの感想も、自分の…

作歌のヒント/永田和宏

NHK短歌 新版 作歌のヒント作者:永田 和宏発売日: 2015/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)▼あくまでヒントであって、これを読んだからといって短歌がうまく作れるようになるとは限らないが、少なくともこれをやっちゃあ駄目だということくらいは分かる…

購入3-2 NHK短歌

NHK 短歌 2015年 02月号 [雑誌]発売日: 2015/01/20メディア: 雑誌▼番組は見たことないし、これからも見ることはないだろうけど、『NHK短歌』を買ってみた。今月号は売り切れなので、2月号である。 ▼意外に大判だった。B5くらいで文字は上下2段、もしくは3段…

短歌/2015年2月号

短歌 2015年 02 月号 [雑誌]発売日: 2015/01/24メディア: 雑誌▼雑誌はめったに買わないし、買ってもだいたいぱらぱらめくって終わるのだけど、『短歌』2月号は隅から隅まで全部読んでみた。こんなことは生れて初めてかもしれない。 ▼毎月cover to coverを貫…

キリスト教入門/山我哲雄

キリスト教入門 (岩波ジュニア新書)作者:山我 哲雄発売日: 2014/12/20メディア: 新書▼非キリスト教徒が教養として読むことを前提に書かれた入門書であり、信じなさいとか、キリスト教はこんなに素晴らしい宗教だとかいう宣伝は一切ない。 ▼内容的にもバラン…

【3月】はてな題詠「短歌の目」

▼先月から始まった題詠短歌、今月も参加します。 3月のお題 1.雛 鼻に紅つけて遊ばん雛祭り クレオパトラに鼻勝るとて*12.苺 苺とは母の乳首の如き実と 漢和辞典に諭さるるかな3.夕 夕闇が神殿つつむ幕となり 葬るだろう生ける屍4.ひとり言 雪隠の奥の個室の…

購入3-1 短歌入門

▼本は緊急の場合以外当分買わないと書いたばかりだが、これは緊急でしょうと言い聞かせて短歌作りの入門書を購入。 NHK短歌 新版 作歌のヒント作者:永田 和宏発売日: 2015/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)▼永田和宏の47のヒント。NHK短歌の選者をして…