本の覚書

本と語学のはなし

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

もうひとつのアルバイト

某学校の非常勤講師の仕事を受けることにした。週2回、学校と塾を掛け持ちすることになる。 塾の場合同様、生徒対応が問題だ。しかも、塾とは全く異なる性質のものが求められる。私の性格からすれば、塾生と一緒にはしゃぐよりこちらの方が向いているかもし…

講習と紹介

一昨日に春期講習が始まった。いよいよ非常勤講師デビュー。 午後の部で高校新1年生に英語を教え、夜間の部で中学生に英語や国語を教える。まだいい授業とは言えないかもしれないけど、感覚はつかめてきた。 問題は授業というより生徒対応だ。特に中学生。ベ…

「イーリアス1」3行30分

天邪鬼なのか、優先順位を決めたとたんに破りたくなる。『イーリアス』1巻を3行読んだ。107行目はどういうことなのかと考えていたら、30分も経ってしまった。 αἰεί τοι τὰ κάκ΄ ἐστὶ φίλα φρεσὶ μαντεύεσθαι, (1.107) ever is evil dear to thy heart to pro…

優先順位

明日と明後日に最後の研修と打合せがあって、26日から春期講習が始まる。それが終わると、ほんの少し休みがあって、多分また研修と打合せがあって、新学年の新学期が始まる。 特別な講習の時期でなければフル稼働はしないのだけど、優先順位は決めておかなく…

「青春は美わし」なんとなくドイツ語

Und ich, der ich fremd geworden und an ein unstetes und vielfältiges Erleben gewöhnt war, paßte nun wieder da hinein, als wäre ich nie fort gewesen, nahm Interesse an Menschen und Sachen, die ich jahrelang durchaus vergessen gehabt hatte, …

「帚木」耳はさみ

また、まめまめしき筋を立てて、耳はさみがちに、美相びそうなき家刀自とうじの、ひとへにうちとけたる後見うしろみばかりをして(帚木5) そうかといって、家事一点張りで、額髪ひたいがみを耳挟みがちにして、美しげのかけらもない世話女房が、ただひたす…

近況メモ

こんな時に私の近況なんか報告する必要もないのだけど、自分用に箇条書きでメモしておく。 ・私の住んでいる地域ではごく普通の日常が送られている。 ・計画停電は今のところ全て中止。中止の理由には書かれてないけど、今電気を止めると寒すぎて危険だとい…

『フィッツジェラルド短篇集』

●『フィッツジェラルド短篇集』(佐伯泰樹編訳、岩波文庫) 「リッツ・ホテルほどもある超特大のダイヤモンド」「メイ・デイ」「冬の夢」「バビロン再訪」「狂った日曜日」を収録。 一番好きなのは「メイ・デイ」。「狂った日曜日」みたいなハリウッドものは…

「万葉集巻第二」藤原鎌足

地震が起きた時は塾のビルの中にいた。危険を感じるほどの揺れではないが、不気味に長かった。今日は公立高校の合格発表があったので生徒らが大勢報告に来ていたけど、パニックにはならずに済んだ。 みなさんのご無事をお祈りします。 95 我あれはもや 安見…

研修中

月曜日から塾の研修を受けている。春期講習のテキストを使って模擬授業をする。1人で練習し、社員の前でやってみせる。だいぶ形にはなってきたが、他の講師に較べればテンションはかなり低めだろう。 大きめの塾なので、授業内容を統一するために、各授業ご…

塾とMP3

昨日は久々に塾に行ってきた。中学生クラス授業の部門の担当者と顔合わせ。その後、国語の授業を見学する。明日から研修が始まり、授業準備ノートの取り方や授業の進め方の指導を受ける。先ずはこの塾の型通りに授業ができるようにならなくてはならない。講…

「居酒屋」皮肉?

Quand j’aurai besoin de la mort, je vous l’enverrai chercher. (p.334) 近ごろは、とんと音沙汰ないじゃありませんか (p.377) 文字通りには「死が入用になったら、あなたに探しに行ってもらうわ」となると思うが、訳文は大分違ったことを言っている。直後…

『現代詩作マニュアル』

●野村喜和夫『現代詩作マニュアル 詩の森に踏み込むために』(思潮社) やや中途半端な入門書という感じもするが、戦後の日本の詩を概観し、詩のたたずまいについて多少の予感を与え、ミニ・アンソロジーと言えるくらいには引用も豊富である。最初の1冊とし…

『黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇』

●ポオ『黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇』(中野好夫訳、岩波文庫) 前回に引き続きポオ。*1「黒猫」「ウィリアム・ウィルソン」「裏切る心臓」「天邪鬼」「モルグ街の殺人事件」「マリ・ロジェエの迷宮事件」「盗まれた手紙」を収録する。全部1度は読んだ…

購入

★野村喜和夫『現代詩作マニュアル 詩の森に踏み込むために』(思潮社) ★手帳「2011年度版 商品№884 フェルテ」(高橋書店) 現代詩には全く馴染みがないので、歴史、原理、詩学キーワードという章立てで全体像を示してくれる入門書を買ってみた。タイトルか…