2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
◆中旬から完全に失速した。以前勤めていた役所の飲み会のせいにしておこう。 ◆金融証券コースの教材が届く。半年かけてこれを終えたら、仕事を探すことにしたい。 ◆予定表を組み直す。若干シンプルにした。英仏の読解にも再び力を入れたい。 ◆高校数学を終了…
いよいよ、楽しみにしていたEvelyn Waugh『Decline and Fall』(Penguin Books)を始める。参照するのは岩波文庫の富山太佳夫の翻訳。タイトルは『大転落』となっている。 冒頭の一文だけ、原文と翻訳を比べてみる。 Mr Sniggs, the Junior Dean, and Mr Pos…
●Ernest Hemingway『The Old Man and the Sea』(Scribner) ●ヘミングウェイ『老人と海』(福田恆存訳,新潮文庫) 薄いからという理由で選んだ本なのに、時間をかけすぎた。 ラストの少年との会話を読みながら、ほろっとする。『世界経済はこう変わる』のこ…
●神谷秀樹・小幡績『世界経済はこう変わる』(光文社新書) 「強欲資本主義」と「キャンサー・キャピタリズム」の論者が、意気投合して語り合った対話編。意外と面白かった。 これまでの成長至上主義の資本主義は終わったというのだが、私もそうあってほしい…
★中沢恵・池田和明『キャッシュフロー経営入門』(日経文庫) ★池尾和人・池田信夫『なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学』(日経BP社) ★白川方明『現代の金融政策 理論と実践』(日本経済新聞社) ★奥野正寛『ミクロ経済学』(東京大学…
◎中村達也ほか『経済学の歴史 市場経済を読み解く』(有斐閣アルマ) なんだかよく分からなくて、最後の数十ページは読み飛ばした。ともかくこれを片付けない内は、何事も前に進まないような気がして。 経済学史は哲学史よりも更につまらない。それぞれの時…
●馬場敬之・高杉豊『馬場・高杉の合格! 数学Ⅲ・C』(マセマ) 二回目。これで高校数学の復習は一通り終わった。まさかここまで来るとは思っていなかったが、マセマはやはり分かりやすい。感謝である。 社会人になってからようやく数学の必要性を感じるよう…
★ジョン・ル・カレ『ナイロビの蜂』上・下(加賀山卓朗訳,集英社文庫) ★宮台真司『日本の難点』(幻冬舎新書) 飲み会のしばらく前から生活リズムが乱れて、今ようやく立ち直りかけている。何事もはかどらない中で、時間割と予定表を組み直してみた。集中力…
道元『正法眼蔵』の「安居」より。 堂奥にいらざる児孫、おほく摩竭掩室(まかつえんしつ)を無言言説の証拠とせり。いま邪党おもはくは、掩室坐夏(えんしつざげ)の仏意は、それ言説をもちゐるはことごとく実にあらず、善巧方便(ぜんげうはうべん)なり。…
昨日は5、6年前に徴税の部署にいた連中が集まり、昨年度末に定年まであと1年を残して退職した人のお祝いをした。 今でもその部署にいるのは一人だけで、出席者の半数は私も含めてすでに退職している。なぜその時期の徴税吏員たちだけが、特別な結束力をもっ…
★軽部謙介『ドキュメント アメリカの金権政治』(岩波新書) ★神谷秀樹・小幡績『世界経済はこう変わる』(光文社新書) ★チェスタトン『木曜日だった男 一つの悪夢』(南條竹則訳,光文社古典新訳文庫) ★マンシェット『愚者が出てくる、城寨が見える』(中…
●『夏目漱石全集Ⅰ』(ちくま文庫) 『吾輩は猫である』を収める。 猫はビールを飲んで酔っ払い、甕に落ちて溺れ死ぬ。だが、こう言って死ぬのである。 吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたい…
以前英詩を読みたいと書いていたが、ようやく『イギリス名詩選』(岩波文庫)に取りかかった。左ページに原文、右ページに和訳という構成で、脚注も付いている。決して読みやすくはないけど、ぞくぞくしてくる。 今日読んだサミュエル・ダニエルの詩より。 A…
『吾輩』から書き抜き。 坊ちゃんもなかなか自信家だから容易に姉の云う事なんか聞きそうにしない。「いやーよ、ばぶ」と云いながら雑巾を引っ張り返した。このばぶなる語はいかなる意義で、いかなる語源を有しているか、誰も知ってるものがない。ただこの坊…
通信講座の最後のコースの教材が届いたので、午後からずっと予定表の作成に没頭する。6カ月のコースを7カ月かけて履修してもいいと思っていたが、無理なく半年で終了できそうだ。しかも、今より時間割に余裕が生じるという計算である。最初の1カ月で、見立て…
★佐藤幸雄『世界史のそのまま出るパターン一問一答 三訂版』(三省堂) ★金谷俊一郎『日本史のそのまま出るパターン一問一答 改定版』(三省堂) また受験生みたいな本を買ってしまった。
高野町でむらづくり支援員を募集しているのだけど、何をするのだろうか? 自分で計画を立てて、勝手なことができるのだろうか? ちょっと気になるが、締め切りが早すぎる。それに、高野山に道元を持ってくのもなんだし…。 → http://www.town.koya.wakayama.j…
●ネルヴァル『暁の女王と精霊の王の物語』(中村眞一郎訳,角川文庫) リバイバル・コレクションの一冊。旧字体、旧かなづかい。翻訳は古めかしい直訳調。例えば、「今後は私はそこに何らの場所をも占めてゐないこの王を、あなたのお心の中で妨げることを愼み…
●馬場敬之・高杉豊『馬場・高杉の合格! 数学Ⅱ・B』(マセマ) 二度目なので読むだけ。最初はマジックのように見えた突飛な式の展開も、今はその伏線が見えるようになってきている。もういっぺん復習すれば完璧だろう。しかし、今のところはあくまで経済学…
●伊藤元重『マクロ経済学』(日本評論社) 初めて経済学を学ぶ人のために書かれた入門書。 本当はスティグリッツとかマンキューを読むのがいいのかもしれないが、ページ数だけで嫌になってしまう。伊藤も決して薄くはない。だが、コツコツ読んでいれば、一カ…
●ジェームス・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(田中西二郎訳,新潮文庫) 小説から遠ざかっているので、薄くて肩が凝らないものを選んでみた。 高校時代の同級生がこれを読みたいと言っていたことを記憶しているのだが、なぜ読みたかったのかも知らな…
「虚空」では石鞏(しゃくきょう)と西堂(せいどう)の問答が扱われる。おおよそこんな話だ。 石鞏が「虚空をつかむことはできるか」と問うと、西堂はできると答え、空をつかむような動作をする。それを見た石鞏は、「分かってない」とばかり、西堂の鼻をつ…
●砂川伸幸『コーポレート・ファイナンス入門』(日経文庫) コンパクトによくまとまった入門書。アメリカ人の書いた電話帳のような分厚い本に挑戦する前に、一読しておくべきだろう。 さて、経済金融の教科書を学ぶ時間は別に確保していることだし、一般読書…
マルクスは引用したくなる文章に事欠かない。『資本論』第二版あとがきの中で、「ヘーゲルにあっては弁証法が逆立ちをしている」と言った後、こうも書いている。 弁証法はその合理的な姿においては、ブルジョアジーとその教条的代弁者にとっての躓きの石であ…
道元『正法眼蔵』の「自証三昧」より。原文は岩波文庫版(水野弥穂子校注)、解釈は春日佑芳の『正法眼蔵を読む』(ぺりかん社)のもの。 しかあるを、いまだあきらめざれば人のためにとくべからずとおもふことなかれ。あきらめんことをまたんは、無量劫にも…
マルクス『資本論』第一版序文より。 Mit Ausnahme des Abschnitts über die Wertform wirt man daher dies Buch nicht wegen Schwerverständlichkeit anklagen können. Ich unterstelle natürlich Leser, die etwas Neues lernen, also auch selbst denken …
モンテーニュ『エセー』のスクリーチ訳と原訳。 Est-ce encore temperance et frugalité, d’ éviter la despence et la volupté, desquelles l’usage et la cognoissance nous est inperceptible ? (1.3) Is it still temperance and frugality if we avoid …
●松岡正剛『多読術』(ちくまプリマー新書) 私は読書家ではないし、怠け者なので面倒臭いノート作りの類もできない。にもかかわらず、この手の読書術や知の整理術の本を読むと、落ち着きを取り戻すことができる。 メインテーマは、「読書は編集である」。そ…