本の覚書

本と語学のはなし

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジェルミナール』

●エミール・ゾラ『ジェルミナール』上中下巻(安土正夫訳、岩波文庫) 5月の連休に読み始めて*1すぐに中巻に入ったものの、その後は塾の授業や準備に追われてずっと放置していた。再び読み始めたのは最近のことで、いったん途切れた流れを取り戻すのに苦労し…

「ジェルミナール」シンプルに

エティエンヌは殺されなかった。彼が疲労と苦悩のために倒れたカトリーヌの側で相変わらず待ち受けていると、辺りを鳴り響かせるような声が起こってぶるっと身震いした。その声の主は弥撒を唱えた帰りのランヴィエ師で、両腕を宙に挙げ、予言者のような狂熱…

久しぶりの購入

★『ハンドブック 倫理の要点整理』(Gakken) このシリーズは世界史、日本史、政経、地理も持っている。内容には少し不足もあるが、流れを簡単に押さえておくには便利である。 アルバイトを始めてから大きく変わったことが2つある。 お金を使わなくなった。…

「自負と偏見」もうすぐ夏休み

My dear Miss Elizabeth, I have the highest opinion in the world of your excellent judgement in all matters within the scope of your understanding ; but permit me to say that there must be a wide difference between the established forms of …

「居酒屋」2学期

Elle se montrait trop tolérante, chatouillée parmi ces petites qui avaient de la rigolade plein les yeux, les prenant à part pour leur tirer les vers du nez sur leurs amants, leur faisant même les cartes, lorsqu’ un bout de l’ établi était…

「帚木」このところ

「…このさまざまのよきかぎりをとり具し、難ずべきくさはひまぜぬ人は、いづくにかはあらむ。吉祥天女を思ひかけむとすれば、法気づき霊(くす)しからむこそ、また、わびしかりぬべけれ」とて、みな笑ひぬ。(「帚木」11) 「…このさまざまの、良いところだ…