本の覚書

本と語学のはなし

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8月

◆資格を持っていた方がよさそうな気がして、FPとか税理士とか調べてみたが、今さら試験勉強する気力が湧かない。必要に迫られない限り、たぶん受験はしない。 ◆石村園子の入門書で、ようやく統計学が分かり始めた。同じシリーズを何冊か購入する。実務翻訳に…

石村園子

★石村園子『やさしく学べる線形代数』(共立出版) ★石村園子『やさしく学べる微分積分』(共立出版) ★石村園子『やさしく学べる微分方程式』(共立出版) ★石村園子『やさしく学べるラプラス変換・フーリエ解析』(共立出版) 図書館は混んでいて、机はす…

ブラック・ショールズ

★石村貞夫・石村園子『増補版 金融・証券のためのブラック・ショールズ微分方程式』(東京図書) 昨日はブラック・ショールズの導出過程は分からなくてもいいと書いたが、この本は高校数学の知識さえあればついて行けると好評のようだ。それどころか、まえが…

『証券投資理論入門』

●大村敬一・俊野雅司『証券投資理論入門』(日経文庫) 志が低いと言われるかもしれないが、こういう本を読んで、完全には理解はできなくても、最後まで内容をイメージしながら話について行くことができたというのは、役所を辞めて以来続けてきた勉強の一応…

NEWSWEEK

最近日本の没落をテーマにした記事が多いが、これもその一つ。アジアとの関わりを見直さなくてはいけない。 Flows could be further increased if Japan would dismantle trade barriers and encourage more export of, for example, expensive luxury agric…

『うかる! FP技能士2級・AFP 完全テキスト』

●ノースアイランド編『うかる! FP技能士2級・AFP 完全テキスト 09-10年版』(日本経済新聞社) FPの学科は6科目からなる。1.ライフプランニングと資金計画、2.リスク管理、3.金融資産運用、4.タックスプランニング、5.不動産、6.相続・事業継承…

Schön ist die Jugend

『善悪の彼岸』から『資本論』へ、そして、いつの間にか『青春は美わし』に戻っている。何であれ、ドイツ語が続いているのであればよしとしよう。 引用したのは、「私」が久し振りに帰郷し、母親と向き合っている場面。一文目の主語は母親である。翻訳は新潮…

『はじめての金融工学』

●真壁昭夫『はじめての金融工学』(講談社現代新書) ブラック=ショールズの公式も載っているが、この本でそれを数学的に理解しようというのは無理な話だ。あくまでイメージをつかむための本である。 面白いのは、金融工学の限界と題して、行動経済学や経済…

Bel-Ami

結局ブルトンの『ナジャ』は面倒臭くなって、モーパッサンの『ベラミ』を後半から再開することにした。岩波文庫の杉捷夫訳は下巻に入る。 Mais il avait confiance en sa fortune, confience en cette force de séduction qu’il sentait en lui, force vague…

生まれて初めて被害届を提出する。 デジカメの調子がよかったので、タイヤの写真を撮り、資料を作成して、近くの交番に行って来た。 タイヤをパンクさせる場合、通常千枚通しを使うらしい。今回の犯人は、鋭利な刃物(もしくは専門的な工具?)を使って派手…

『資格図鑑!2010』

◎オバタカズユキ『厳選!まる見えガイダンス 資格図鑑!2010』(ダイヤモンド社) 資格の取り方ではなくて、取った後の本当のところを紹介してくれるユニークな本。これを読んでしまうと、バラ色の人生はすべて幻想であると思うようになるだろう。 興味のあ…

『やさしく学べる統計学』

●石村園子『やさしく学べる統計学』(共立出版) 対象としている読者は理系の大学1年生くらいだと思うので、積分など遠慮なく出てくる。イラストの蜂の女の子も、「部分積分は微分積分の授業でやったわね」とかわいらしく話しかけてくる。 しかし、必要な知…

『税理士をめざす人の本 ’09年版』

◎コンデックス情報研究所編著『税理士をめざす人の本 ’09年版』(成美堂出版) とりあえずざっと目を通してみた。 来年FP技能士の3級(1月)と2級(5月または9月)を受験するとした場合、税理士試験(8月)に本格的に取り組むことはできない。先ずは独学でお…

税理士

★コンデックス情報研究所編著『税理士をめざす人の本 ’09年版』(成美堂出版) この1年半近く、将来があるのかないのか分からないような翻訳者稼業を目指して勉強してきたのは、正しかったのだろうか。初めから資格取得を考えていたら、今頃は収入の目処もた…

『正法眼蔵(四)』

●道元『正法眼蔵(四)』(水野弥穂子校注,岩波文庫) 七十五巻本の「他心通」以下と十二巻本、五つの拾遺からなる。 十二巻本は道元の晩年に新たな意図をもって書かれたもので、それまでの難解さとは打って変わって実に平易である。「哲学者」としての道元…

ジョギング

昨日ユニクロで安いウェアなどを購入して、今日久し振りにジョギングしてみた。ジョギングといっても、半分はウォーキングで、時間も30分程度でしかないけど、最近自転車で図書館に行く以外動いていなかったから、これでもいい運動である。 前回は毎日走って…

『経済物理学の発見』

●高安秀樹『経済物理学エコノフィジックスの発見』(光文社新書) 経済学に物理学の方法論を適用するという経済物理学。難しそうだが、この本は特別な知識がなくても読み通せるように書かれている。 外国為替市場の解析ではすでに成果を挙げているようだ。企…

Jenseits von Gut und Böse

学生時代、厳密なことを言おうとすれば何も言葉にならず、言葉を紡げば全てが瓦解して行くような無力感に襲われて、失語症のような時期を過ごしたことがある。ニーチェに出会ったのはその時だ。こんな勝手なことを断言してもよいのかと可笑しくなって、元気…

同じようなもの

★高橋文郎『実践コーポレート・ファイナンス』(ダイヤモンド社) ★井出正介・高橋文郎『ビジネス・ゼミナール 経営財務入門 第4版』(日本経済新聞社) ★岡村宗二・加藤正昭『経済学によく出てくる数学』(同文舘出版) ★石村園子『やさしく学べる統計学』…

八大人覚

『十二巻本』の最後は「八大人覚」。道元入滅の年に書かれたもので、内容は釈迦の般涅槃時の説教の引用である(「大師釈尊、最後之説、大乗之所教誨」)。 道元ただ一人の法嗣とも言われる懐奘の奥書を書き抜いておく。 如今(いま)建長七年乙卯(いつばう…

FP資格

日本FP協会は、ファイナンシャル・プランナーの実務能力を保証する資格は、あくまでAFPでありCFPである、と言いたいようだ。 国家資格のFP技能士は妥協の産物のように見える。「貯蓄から投資へ」という流れを急いで作りたかったために、拙速な資格になってし…

雑記

図書館で以前の職場の臨時職員Sさんに会った。私が一番心を許していたHというおばさんが、定年まで3年を残して退職したと言う。体調不良だそうだが、私が在職していた頃から辞めたいと言うのを聞いていたから、それは表向きの理由にすぎないだろう。 あれは…

『料理コツのコツ』

2日間に渡って2枚組のDVDを見た。 魚の下処理はちょっとしたホラーである。料理は残酷なものだ。学生時代の自炊もそうだったが、私が自分で料理をするようになれば、自然と菜食主義に近くなっていくだろう。 非常に丁寧な基本を教えてくれる。それはそれとし…