本の覚書

本と語学のはなし

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年10月【振り返り】

【聖書】 ▼フランシスコ会訳聖書。ヨブ記を終え、現在は詩編。 【語学】 ▼今月も本を買いすぎてしまった。 ▼本棚を整理して、「各言語に専門を」運動を目に見える形にする。 ▼いろいろ書いてみたが、英語はジェイン・オースティンとシャーロック・ホームズ、…

道の道とす可きは、常道に非ず【漢文】

新釈漢文大系〈7〉老子・荘子 上巻作者:阿部 吉雄発売日: 1966/11/01メディア: 単行本 初めに書いておくが、続くかどうかは分からない。よほど魅力を感じなければ、途中で投げ出すかもしれない。 漢文を読むのは根気が要るし、長い研究の歴史には目がくるく…

ブラウン神父の不信/G. K. チェスタトン

ブラウン神父の不信【新版】 (創元推理文庫)作者:G・K・チェスタトン発売日: 2017/05/21メディア: 文庫 シリーズ第3弾。前作からは10年ちょっとのブランクがあり、その間にチェスタトンは正式にカトリックに改宗した。『不信』から『秘密』『醜聞』に至る後…

シャーロック・ホームズ全集 第6巻 赤毛組合/コナン・ドイル

シャーロック・ホームズ全集―詳しい解説/楽しい注/豊富なイラスト (第6巻) 赤毛組合作者:コナン・ドイルメディア: 単行本 「唇の曲がった男」「五つのオレンジの種」「花婿失踪事件」「赤毛組合」(いずれも『冒険』所収)の4編を収める。 ホームズ・シリー…

衣ずれの音が次第に遠ざかり【英語】

先日引用した「第二のしみ」(『シャーロック・ホームズの帰還』所収)の訳がちょっと雑だと思ったので、補足の記事を書く。 ついでに、注釈も書き抜いて、それぞれの版の特徴を示しておきたい。 New Annotated Sherlock Holmes: The Short Stories (Annotat…

シャーロック・ホームズ全集 第5巻 ボヘミアの醜聞/コナン・ドイル

シャーロック・ホームズ全集―詳しい解説/楽しい注/豊富なイラスト (第5巻) ボヘミアの醜聞作者:コナン・ドイルメディア: 単行本 「第二のしみ」(『帰還』)、「ライゲイトの地主」(『思い出』)、「ボヘミアの醜聞」(『冒険』)の3編とベアリング・グール…

ところがスッラを迎え入れた人は【フランス語】

Oeuvres complètes de Montaigneメディア: ハードカバー 第1巻第1章「人はいろいろな方法によって同じ結果に到達する」より。 Et l'hoste de Sylla ayant usé en la ville de Peruse de semblable vertu, n'y gaigna rien, ny pour soy ny pour les autres. …

ところがスルラの客人は【フランス語】

Oeuvres complètes de Montaigneメディア: ハードカバー 第1巻第1章「人はいろいろな方法によって同じ結果に到達する」より。 Et l'hoste de Sylla ayant usé en la ville de Peruse de semblable vertu, n'y gaigna rien, ny pour soy ny pour les autres. …

シャーロック・ホームズ全集 第4巻 まだらの紐/コナン・ドイル

シャーロック・ホームズ全集―詳しい解説/楽しい注/豊富なイラスト (第4巻) まだらの紐作者:コナン・ドイルメディア: 単行本 「まだらの紐」(『冒険』所収)、「入院患者」(『思い出』所収)、「独身貴族」(『冒険』所収。河出書房新社や新潮文庫では「花…

シャーロック・ホームズ全集 第2巻 最初の事件/コナン・ドイル

シャーロック・ホームズ全集―詳しい解説/楽しい注/豊富なイラスト (第2巻) 最初の事件作者:コナン・ドイルメディア: 単行本 前半は第1巻から続くベアリング・グールドの序文。第2巻ではワトソン、モリアーティ教授、そしてベイカー街221B の実在を仮定した研…

アウグスティヌス 「心」の哲学者/出村和彦

アウグスティヌス――「心」の哲学者 (岩波新書)作者:出村 和彦発売日: 2017/10/21メディア: 新書 アウグスティヌスの生涯について必要最低限の知識を得ることができる、ちょうどよい入門書。副題に「『心』の哲学者」とあるけれど、思想を学ぶつもりで読むと…

ブラウン神父の知恵/G. K. チェスタトン

ブラウン神父の知恵【新版】 (創元推理文庫)作者:G・K・チェスタトン発売日: 2017/03/18メディア: 文庫 ところどころにある自然の描写、とりわけ空の描写が好きだ。 とは言え、これは現象世界の中で夢見られ、そこから立ち昇った幻想というよりも、ある種の…