本の覚書

本と語学のはなし

2021-01-01から1年間の記事一覧

【ドイツ語】それにひきかえおれたちのギロチンロマンスときたら

Dantons Tod (German Edition)作者:Büchner, Georg発売日: 2011/03/17メディア: Kindle版ゲオルク・ビューヒナー全集作者:ゲオルク ビューヒナー発売日: 2011/11/15メディア: 単行本 ドイツ語でゲオルク・ビューヒナー (1813-37) の『ダントンの死』を読み始…

じゃじゃ馬ならし/ウィリアム・シェイクスピア

じゃじゃ馬ならし (白水Uブックス (7))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 現代ではなかなか受け入れられそうにない作品。「じゃじゃ馬」キャタリーナが最後に長々と語る貞淑で従順な妻の心得などは、仮に彼女が真の愛を見出…

【振り返り】2021年3月

【語学・聖書】 ▼フランシスコ会訳聖書。レビ記、民数記を終え、現在は申命記。 ▼英語の原典講読。オースティン『分別と多感』を休止し、シェイクスピア『ハムレット』を始める。英語の専門はシェイクスピアにしようと思う。 ▼その他の原典講読も少し復活。…

ヴェローナの二紳士/ウィリアム・シェイクスピア

ヴェローナの二紳士 (白水Uブックス (8))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 ここからは喜劇。たぶんシェイクスピアの喜劇はどれも一度は読んだことがある。 喜劇の問題点と言えば、駄洒落が多くてどの程度原作が我々に届いて…

コリオレーナス/ウィリアム・シェイクスピア

コリオレーナス (白水Uブックス (31))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 暫くシェイクスピアは休んでいたが、これから再開する。 最近、外国語学習計画を縮小するべきだろうと考え始めている。 第一に、各言語に専門は一人の…

【英語】橇に乗ったポーランド兵をたたきのめされた

現在英語では『ハムレット』を試し読みしている。 古典だから仕方のないこととはいえ、テキスト批判に一々付き合っていたのでは、いくら時間があっても足りない。そんなシェイクスピアの難しさを感じたところ。 第1幕第1場、先王ハムレット(主人公ハムレッ…

野菜の植え合わせベストプラン/竹内孝功

野菜の植え合わせベストプラン作者:孝功, 竹内発売日: 2020/10/29メディア: 単行本 少量多品目の家庭菜園では一つの畝で複数の作物を作る。そこで植え合わせの知識が必要になる。 一緒に育てることで生育が良くなるもの、病害虫が防げるもの、逆に近くで育て…

パンタグリュエル ガルガンチュアとパンタグリュエル2/ラブレー

パンタグリュエル―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈2〉 (ちくま文庫)作者:フランソワ ラブレー発売日: 2006/02/01メディア: 文庫 パンタグリュエルはガルガンチュアの息子であり、物語の時系列で見れば二番目の書物であるが、書かれたのは『パンタグリュ…

【フランス語】享楽の真最中にとらえる

Oeuvres complètes de Montaigneメディア: ハードカバーモンテーニュ全集〈1〉モンテーニュ随想録 (1982年)メディア: - モンテーニュ『エセー』1巻2章(悲哀について)より。下は関根秀雄訳。 Et de là s'engendre par fois la défaillance fortuite, qui s…

【ラテン語】わたしの魂はかれにむかって告白する

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)作者:Augustine発売日: 1912/01/15メディア: ハードカバー告白 上 (岩波文庫 青 805-1)作者:アウグスティヌス発売日: 1976/06/16メディア: 文庫 アウグスティヌス『告白』4巻12章19より。 illuc e…

モンテーニュ全集3 モンテーニュ随想録3/モンテーニュ

モンテーニュ全集〈3〉モンテーニュ随想録 (1983年)メディア: - 第1巻第43章から第2巻第11章まで。 ラブレーに言及した箇所がある。 ただ面白いだけの書物の中では、近代のものとしてはボッカチオの『デカメロン』とラブレーと、これをも同じ近代人の中に数…

時代と流れで覚える! 日本史B用語/鈴木和裕

時代と流れで覚える! 日本史B用語 (シグマベスト)作者:鈴木 和裕発売日: 2015/09/24メディア: 単行本(ソフトカバー) 職場で少しずつ読む。学習参考書は家では開く気にならないので。 歴史を簡単に通覧する本としては、『時代と流れで覚える!』が一番好き…

自然農・栽培の手引き/川口由一監修、鏡山悦子著

自然農・栽培の手引き作者:鏡山悦子発売日: 2007/10/21メディア: 単行本(ソフトカバー) 自然農という言葉が使われたタイトルの本は大概川口由一さんの監修であり、書き手は川口さんの教えを忠実に守るお弟子さんのようである。 自然農では混植とかコンパニ…

自然菜園ハンドブック+竹内孝功さんの動画で分かる自然菜園/竹内孝功

『自然菜園ハンドブック』は自然菜園の基本的な考え方の要点を、イラストともに分かり易くまとめたもので、自然菜園スクールのテキストのようなおもむき。 私は DVD が見たくて購入した。『ハンドブック』に沿った内容というわけではない。畑で種まき、苗の…

これならできる! 自然菜園/竹内孝功

これならできる!自然菜園―耕さず草を生やして共育ち作者:竹内 孝功発売日: 2012/08/30メディア: 単行本(ソフトカバー) 畑の雪が消えて(自然に消えたのではなく、雪消しの努力はしている)、今年の作付けのことを考え始める。 昨年はよく分からないまま、…

アントニーとクレオパトラ/ウィリアム・シェイクスピア

アントニーとクレオパトラ (白水Uブックス (30))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 『ジュリアス・シーザー』の後の世界。 第2回三頭政治が崩壊し、大シーザーの養子オクテーヴィアヌス・シーザーと、エジプトの女王クレオパ…

2021年2月【振り返り】

【語学・読書】 ▼職場でモンテーニュ、家でシェイクスピアを読み、雪かきをする。それ以外にはほとんど何もしなかった。 ▼来月からは通常の活動を再開するつもりなので、これまでのペースでシェイクスピアを読み続けることは出来ない。ラブレーを挟みながら…

マクベス/ウィリアム・シェイクスピア

マクベス (白水Uブックス (29))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 魔女たちの予言に唆されて、王位を簒奪したマクベス。しかし、彼に統治の才覚はなく、やがて亡命した王子や貴族らの反乱軍に倒される。 一方、国王を生み出…

リア王/ウィリアム・シェイクスピア

リア王 (白水Uブックス (28))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 中学生の時、学芸会のようなもので私の学年が『リア王』を演し物にしたことがある。 なぜ『リア王』に決定したのか、その選考過程はもう忘れた。私が脚本を担…

オセロー/ウィリアム・シェイクスピア

オセロー (白水Uブックス (27))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 ヴェニスの将軍オセローは高潔なムーア人であるが、部下イアーゴーの策略に嵌まり、貞淑な妻デズデモーナの姦通を疑い、死に至らしめる。 イアーゴーの動機…

ハムレット/ウィリアム・シェイクスピア

ハムレット (白水Uブックス (23))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 小田島雄志訳。 いまの世のなかは関節がはずれている。うかぬ話だ、 それを正すべくおれはこの世に生をうけたのだ!(第1幕第5場) シェイクスピア全集〈…

ジュリアス・シーザー/ウィリアム・シェイクスピア

ジュリアス・シーザー (白水Uブックス (20))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 おまえもか、ブルータス! 死ぬほかないぞ、シーザー!(第3幕第1場) Et tu, Brutè?―Then fall, Caesar. (3.1) 初めての作品だとばかり思って…

ロミオとジュリエット/ウィリアム・シェイクスピア

ロミオとジュリエット (白水Uブックス (10))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 おお、ロミオ、ロミオ! どうしてあなたはロミオ? お父様と縁を切り、ロミオという名をおすてになって。 それがだめなら、私を愛すると誓言し…

時代と流れで覚える! 世界史B用語/相田知史・小林勇祐

時代と流れで覚える! 世界史B用語 (シグマベスト)作者:相田 知史,小林 勇祐発売日: 2016/03/29メディア: 単行本(ソフトカバー) モンテーニュとともに職場に持って行くのだが、しばらく怠けていた。なんとか読了。 このまま春になるのだろうかという陽気が…

タイタス・アンドロニカス/ウィリアム・シェイクスピア

タイタス・アンドロニカス (白水Uブックス (6))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 実に残酷な復讐劇である。 両手と舌を切り落として強姦の発覚を防ごうとした兄弟に対しては、彼らの血と砕いた骨とでパイを作り、生首を入れ…

二人の貴公子/ウィリアム・シェイクスピア+ジョン・フレッチャー

二人の貴公子作者:シェイクスピア,ウィリアム,フレッチャー,ジョン発売日: 2004/01/01メディア: 単行本 最新の松岡和子訳シェイクスピア全集でも、シェイクスピアの戯曲は37篇とされている。 しかし、今では39篇ないし40篇と考えるのが当たり前になってきて…

テンペスト/ウィリアム・シェイクスピア

テンペスト (白水Uブックス (36))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 『テンペスト』または『あらし』。 魔術を操る主人公と、彼に仕えて様々な幻想を見せる妖精たち。おとぎ話的ロマンス劇の極地である。原文で読めば詩的美…

冬物語/ウィリアム・シェイクスピア

冬物語 (白水Uブックス (35))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 学生時代に読んだとき、シェイクスピアの中で一番好きかもしれないと思った記憶がある(今に至るまで全作品を読んでいるわけではないが)。 ハーマイオニの復…

シンベリン/ウィリアム・シェイクスピア

シンベリン (白水Uブックス (34))作者:ウィリアム・シェイクスピア発売日: 1983/10/01メディア: 新書 シンベリンはアウグストゥス帝の頃のブリテン王だというから、随分古い時代の話である。 いろんな筋が錯綜し、それらが最後に一気に解決する。デウス・エ…

モンテーニュ全集2 モンテーニュ随想録2/関根秀雄訳

モンテーニュ全集〈2〉モンテーニュ随想録 (1982年)メディア: - 最近は職場で読んでいる。第1巻第24章から第42章まで。 ラ・ボエシとの友情を回想し、新世界の未開人を賞賛し、社会にある人間の不平等を嘆く。とりとめなく雑感を書き綴ったように見えるエッ…