本の覚書

本と語学のはなし

シンベリン/ウィリアム・シェイクスピア

 シンベリンはアウグストゥス帝の頃のブリテン王だというから、随分古い時代の話である。
 いろんな筋が錯綜し、それらが最後に一気に解決する。デウス・エクス・マキナのごとくジュピターまで登場する。まだロマンス劇の実験中と言ったところだろうか。
 しかし、欠点を魔法のような解釈で救出することなく、瑕疵としてそのままに愛でることが出来るようにならなければ、全集などとても読み通せるものではない。


 また雪が猛烈に降っている。
 一昨日、溜まった雪を川に運んで捨てた。今シーズン三度目である。今回の寒波はそこまで長引かないようだが、勢いはありそうだ。