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本と語学のはなし

【ラテン語】わたしの魂はかれにむかって告白する

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

Confessions, Volume I: Books 1-8 (Loeb Classical Library)

  • 作者:Augustine
  • 発売日: 1912/01/15
  • メディア: ハードカバー
告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

告白 上 (岩波文庫 青 805-1)

 アウグスティヌス『告白』4巻12章19より。

illuc enim abscessit, unde numquam recessit, quia mundus per eum factus est, et in hoc mundo erat, et venit in hunc mundum peccatores salvos facere. cui confitetur anima mea, et sanat eam, quoniam peccavit illi. (4.12.19)

かれは立ち去ったけれども、そこからはけっして去らなかった。世はかれによって造られ、かれはこの世に存在し、かれは罪人を救うために、この世に来られたからである。わたしの魂はかれにむかって告白する。かれはわたしの魂をいやしてくださる。わたしの魂はかれにむかって罪を犯したのであるから。(p.113-4)

 アウグスティヌスの告白は、神に、あるいはキリストに向かってなされるものであり、彼の魂が、罪人を救う救い主に対して罪を犯したかぎり、その告白によって救いを得るためである。


【余談】
 英語の原典講読は、ジェイン・オースティン『分別と多感』を休止し、シェイクスピアハムレット』を始めてみた。
 英語の専門をシェイクスピアにしたいという誘惑を感じているのである。結局どうするのかは、まだ決めていない。お試し期間中である。


 育苗はしないつもりだったが、葉ネギだけはやってみようと思う。
 ネギの種の寿命は短い。どうせ使い切れないだろうから、畑に苗床を作るのと、ポットもしくはセルトレイを利用するのと、両方試してみたい。
 せっかく資材を買うのであれば、あまり温度管理が面倒でなさそうなものを、ほかにも幾つか育苗してみることになるだろう。