本の覚書

本と語学のはなし

うつ?

 夏バテではないと思う。食欲が減退しているわけではない。しかし、体のどこにもエネルギーのかけらすら宿る気配はない。
 家では外国語を少し勉強するだけ。本を読み始めた途端、既に眠りの虜である。
 職場ではほとんど仕事ができない。頭を使う方法も分らず、見出す気力もない。単純作業だけで1日が過ぎてくれれば、どれだけありがたいことだろう。今日はとうとう何もできなかった。
 うつ病だろうか。
 私の場合、性格の基調がうつに近いので軽々に判断はできないけれど、軽いうつ病ではあるかもしれない。


 仕事に差し支えつつあるからには、「軽い」で済ませてはいけないだろうか。
 しかし、もし原因があるのだとすれば、やりがいのない仕事と泥の中に静かに沈んでゆくような職場環境がそれであるのは間違いないところだ。
 一般的に言っても、私の属する業界の人間は、近年著しく精神を病む傾向にある。私も数人、療養休暇中の人を知っている。
 仕事のために快癒を望んだとしても、快癒のためには仕事を辞めなくてはいけないかもしれない。これまでの人生を振り返ってみれば、私は常に病気であったのであり、決して快癒などしないにしても、仕事を辞めなければかつてない極悪な病状に至るのではないか。
 まあ、ゆっくり考えよう。そんな余裕があればだけど。


 向精神薬にちょっと興味がある。元来私がうつ気質であるとすれば、変に脳が働くのは危険かもしれないが、もう10年以上頭がすっきり働いたことなどないような気がするのだ。このままボケて行くような気がするのだ。