本の覚書

本と語学のはなし

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【振り返り】2024年6月

【読書・語学】 ▼今月の原典講読。 ▼モンテーニュ:『エセー』第2巻第6章「実地に学ぶことについて」途中から、第8章「父親が子供に寄せる愛情について」途中まで。 ▼セネカ:『心の平静について』を終え、『閑暇について』途中まで。 ▼プルタルコス:『アポ…

【セネカ】今しもくずおれようとする精神【心の平静】

Moral Essays, Volume II: De Consolatione ad Marciam. De Vita Beata. De Otio. De Tranquillitate Animi. De Brevitate Vitae. De Consolatione ad Polybium. De Consolatione ad Helviam (Loeb Classical Library)作者:SenecaHarvard University PressAm…

エセー6/モンテーニュ

エセー 6作者:ミシェル・ド モンテーニュ白水社Amazon 第3巻第1章「役立つことと正しいことについて」から第8章「話し合いの方法について」まで。 『エセー』を通読するのが困難ならば、先ずは第3巻から読むとよい、ということは、よく言われるアドバイスで…

【モンテーニュ】フランス貴族の本質的なかたちは軍職【エセー2.7】

Essais, Les作者:Montaigne, Michel DeImprint unknownAmazonエセー 3作者:ミシェル・ド モンテーニュ白水社Amazon La forme propre, et seule, et essencielle, de noblesse en France, c'est la vacation militaire. (p.384) フランス貴族の、本来の、唯一…

【モンテーニュ】わたしを馬もろとも空中に放り出した【エセー2.6】

モンテーニュ『エセー』第2巻第6章「実地に学ぶことについて」を読了する。 モンテーニュの主要なテーマの一つは「死」であった。だが、死については信仰や形而上学的な要請が何かを語ることはあっても、実際の経験が報告されることはない。篤信家でもなく空…