本の覚書

本と語学のはなし

Das Kapital


 マルクス資本論』第一版序文より。

 Mit Ausnahme des Abschnitts über die Wertform wirt man daher dies Buch nicht wegen Schwerverständlichkeit anklagen können. Ich unterstelle natürlich Leser, die etwas Neues lernen, also auch selbst denken wollen.


 翻訳研究ではないので、「マルクス・コレクション」の訳のみ参考として添えておく。

 したがって価値形態についての節を除けば、この本にはとりたてて難解なところがあるとは思えない。とはいえもちろん私は、何か新しいことを学び、したがって自分自身で、考える意思を持っている読者を念頭においている。(4.6頁)


 『資本論』なり『エセー』なり『正法眼蔵』なり、気になる文章があればどんどん書きとめることにしたい。しかし、内田樹も言っていたが、印象的な文章は必ずしも本論とは関係ないところで出てきたりするものである。