本の覚書

本と語学のはなし

イギリス名詩選


 以前英詩を読みたいと書いていたが、ようやく『イギリス名詩選』(岩波文庫)に取りかかった。左ページに原文、右ページに和訳という構成で、脚注も付いている。決して読みやすくはないけど、ぞくぞくしてくる。
 今日読んだサミュエル・ダニエルの詩より。

And let the day be time enough to mourn
The shipwreck of my ill adventured youth:
Let waking eyes suffice to wail their scorn,
Without the torment of the night’s untruth. (28頁)

若気の誤ちが招いた苦悩を悲しむのは、
昼間だけでもう沢山すぎるほど沢山なのだ。
昼間なら目を見開いて、世間の嘲りに堪えもしようが、
夜になってまで、妄想で苦しめられるのは真っ平なのだ。(29頁)