◎オバタカズユキ『厳選!まる見えガイダンス 資格図鑑!2010』(ダイヤモンド社)
資格の取り方ではなくて、取った後の本当のところを紹介してくれるユニークな本。これを読んでしまうと、バラ色の人生はすべて幻想であると思うようになるだろう。
興味のある資格のところだけ読んでみた。
【税理士】
◆二世絶対有利だが、丸裸からの開業も可能ではある独立派の資格
・一般的年収(開業) ★★★★ 勤務税理士のままだと公務員以下
・独立可能性 ★★★★ 一般営業マンなみの営業力があれば可能
・取得エネルギー ★★★★ 科目合格制が社会人に好都合
◆結論
・受験勉強もコツコツ向きだが、仕事内容もコツコツ
・独立を目指さねば取得の意味もあまりなし!
【ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)】
◆内実が見えないまま国家資格になってしまったマネー資格
・一般的年収(独立) ★☆ 独立派の実体はフリーライター?
・独立可能性 ★☆ 取っても食えない「真っ青なリンゴ」
・取得エネルギー ★★ 効率的な取得法を選択のこと
◆結論
・税理士や行政書士等のプラスα資格としてなら使える
・マスコミで派手に活躍しているFPをモデルにするべからず
【気象予報士】
◆華やかな「キャスター」イメージとのギャップが膨大な「趣味」資格
・一般的年収 ★★★ 気象会社のサラリーマンの待遇はまずまず
・独立可能性 ★ くれぐれも楽観するなかれ
・取得エネルギー ★★☆ 低い合格率ほど超難関にはあらず
◆結論
・気象が好きでたまらないなら趣味として取れ
・気象を職業にしたいなら気象庁に入れ
私がFPの資格を取るとしたら、税理士と組み合わせて独立を目指すか(経済的に困難か)、翻訳会社に応募する際、証券投資や企業財務の知識があると言っても、強ち嘘をついてるわけではないかもしれないという安心感を与えるためだろう。しかし、テキストを見る限りFP2級は常識に毛が生えた程度の内容なので、これでファイナンス理論の知識を保証するには無理がある。趣味程度に考えておいた方がいいかもしれない。
夏の来ぬ間に秋到来という感じ。
一昨日の夜ではないかと思うが、何者かが刃物で車のスペアタイヤを切って行ったようだ。ほとんど乗らないのに、お金はかかるばかり。そろそろ車のない生活を始めようか。勤め人になる可能性を考えなければ、私には全く必要のない代物だ。
- 作者:オバタ カズユキ
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 単行本