本の覚書

本と語学のはなし

税理士


★コンデックス情報研究所編著『税理士をめざす人の本 ’09年版』(成美堂出版


 この1年半近く、将来があるのかないのか分からないような翻訳者稼業を目指して勉強してきたのは、正しかったのだろうか。初めから資格取得を考えていたら、今頃は収入の目処もたっていたのではないだろうか。
 しかし、それは1年半の蓄積があるからこそ考えられるようになったことではないか。「ニューズウィーク」の英語を易しいと感じるようになり、経済と金融の基礎をあらかた学び、数学のいろはを習得し、フランス語やドイツ語も辛うじて放棄せずにいられる余裕を確保したからこそ、資格へと考えが及ぶようになったのであって、初めから資格勉強をしていたら役所を辞めた意味など全く感じられなかったに違いない。


 税理士の受験資格。大学を卒業していても、法律や経済に属する科目を履修していないので、学識による受験資格はない。この時点でだめかと思ったが、官公署で国税または地方税に関する事務に3年以上従事したものという職歴による受験資格は満たしている。滞納整理も立派な税務なのだ(たぶん)。
 ついでに言うと、職歴による受験資格があるということは、実務経験が2年以上あるということでもあるので、試験に合格すれば直ちに税理士として登録することができるらしい。
 受験科目。会計科目の簿記論と財務諸表論は必須である。これについては、直ぐに勉強に取り掛かれるだけの予備知識はある。税法科目では、先ずは私の専門とも言うべき国税徴収法を選択するべきだろう。後は、選択必須科目の所得税法法人税法のいずれか、もしくは両方。一方のみ選んだ場合は、選択科目の中から地方税(固定資産税、住民税、事業税)を一つ。多少の予備知識はある。もしくは、FP技能士との関連で相続税法がいいかもしれない。


 まだ全く未定の話の妄想である。受験するか否かも未定。科目選択も未定。専門学校か通信教育か独学かも未定(予算の制約で独学にならざるを得ないとは思うが)。何年計画なのかも未定(独学となれば、元来の資格嫌いに加えて、衰えの著しい頭脳を考慮に入れて、少し長めの計画を立てるべきだろう。その間は、翻訳なりアルバイトなりで何とか食いつなぐ必要がある)。資格取得後の活動も未定(本当に税理士やファイナンシャル・プランナーの仕事がしたいのか?)。
 次の試験は1年後である。