本の覚書

本と語学のはなし

『うかる! FP技能士2級・AFP 完全テキスト』


●ノースアイランド編『うかる! FP技能士2級・AFP 完全テキスト 09-10年版』(日本経済新聞社
 FPの学科は6科目からなる。1.ライフプランニングと資金計画、2.リスク管理、3.金融資産運用、4.タックスプランニング、5.不動産、6.相続・事業継承。ファイナンシャル・プランニングという言葉に、証券投資理論系の知識が必要なのかと想像してしまうが、実際の肝は税金であるようだ。
 私は飽きやすいので、もうFP技能士の資格試験を受けようという意気込みを失っている。個人の生活のためには有益な知識であるが、そのために資格まで取る必要はない。不動産のあたりを読んでいると、公務員時代の仕事を思い出して暗い気持ちになる。金融翻訳の質の向上にはほとんど関係がない。むしろ簿記や財務諸表の知識が問われる税理士に挑戦した方がよほどためになる。税金についても徹底的に学ぶことができる。税理士が大変すぎるなら、日商簿記でもいい。あるいは英語力を高めるために英検を受ける方がいい。3級から順番に受けなければいけない理由が分からない。資格嫌いなので、受験勉強にあてる時間がもったいなくてしかたない。数学の力を伸ばす方が有意義な時間の使い方と言えるのではないか…。
 つまり、あらゆる理由を捻り出して試験を回避しようとしているわけだ。市役所職員ならば常識的に知っておくべき内容であるというのが気に入らないのか。相続税の節税対策をアドバイスするような技量など身につけたくないからか。
 受けるにしてもかなり先の話になるから、しばらくFPからは離れることにする。