本の覚書

本と語学のはなし

雑記


 図書館で以前の職場の臨時職員Sさんに会った。私が一番心を許していたHというおばさんが、定年まで3年を残して退職したと言う。体調不良だそうだが、私が在職していた頃から辞めたいと言うのを聞いていたから、それは表向きの理由にすぎないだろう。
 あれは実際、淀んだ空気が腐臭を放つような職場であった。横領をはたらいて逮捕された同僚はいたが、もちろん組織として不正を行っているわけではない。しかし、怠惰とか能力不足も不正だとするなら、税金泥棒の誹りは免れない。


 ファイナンシャル・プランナーの資格に2系統あるのは、どうも納得がいかない。
 AFPとかCFP(日本FP協会)に登録するには試験に合格するだけではなく研修を受ける必要があり(CFPは3年以上の実務経験も)、登録後も資格を更新するには継続教育を受けなくてはいけない。お金も時間もかかることだから、本当にファイナンシャル・プランナーとして働く意志がなければ目指すことはできない。だとすると、国家資格のFP技能士とは何なのだろう? 就職に有利な履歴書の飾りにすぎないのだろうか?
 FP技能士の3級検定は金財のみが行う。2級検定は日本FP協会も行うが、実技試験は統一されていない。金財は4種類(その内1種類を選択)、日本FP協会は1種類の実技試験を行い、ほぼ同じ内容のはずの1種類も名称が異なる。1級検定は、金財が学科と実技の両方を行い、日本FP協会は実技のみを行う(CFP全科目に合格すると、学科は免除になるからということらしい)。やはり実技の名称は異なるし、検定料まで違うらしい。国家資格と言いながら、二つの団体の間で引き裂かれた格好になっているようだ。