本の覚書

本と語学のはなし

購入


野村喜和夫『現代詩作マニュアル 詩の森に踏み込むために』(思潮社
★手帳「2011年度版 商品№884 フェルテ」(高橋書店


 現代詩には全く馴染みがないので、歴史、原理、詩学キーワードという章立てで全体像を示してくれる入門書を買ってみた。タイトルから詩作の具体的なアドバイスがあるものかと期待していたが、マニュアルなんかあるものなら著者が真っ先に知りたいそうだ。
 何か創作をしなければ、エッセーとか短篇小説でも書かなくては、といつも思っている割に何も書かない。日記すら億劫だ。そんな人間が、詩は短くてもいいからなんて理由で手を染めては罰が当たる。ちょっとのぞいたあるアンソロジーには、誰の作だか忘れてしまったが、1つの詩を作るには多くのものを殺さなければならないと書いてあった。実際その通りだろう。
 だがまあ、小役人をしていた時分には、詩なんて1行たりとも書けるはずがないと思っていたのが、こうやって心を動かされるまでになってきているのだから、少しは可能性を探ってみなくてはなるまい。


 手帳は4月始まりで、新書を幅広にしたくらいの大きさ。月間ブロック、週間セパレート式。この週間セパレート式というのは初めて使う。見開きで左側に月曜から木曜日まで、右側に金曜から日曜までとメモ欄がある。授業の簡単な日誌をつけるには、右側が全部メモ欄になっているよりも、この方がいいのではないかと思ったのだ。
 週間バーチカル式は土日が1行にまとめられているものが多く、使い勝手が悪い。人気が出てきたのはここ2、3年のことだから、まだ改良の余地がある。
 それから、授業の準備とか打合せの記録とか質問のメモとかには、B5のルーズリーフを使おうと思う。在庫の紙はたぶん15年くらい前に買ったものだろう。もうずっとルーズリーフに触れることなんてなかった。あわよくば、詩もここに書きつづりたいものだ。