八月に読んだ本
(1) よくわかるカトリック/小高毅
(2) カトリック入門/要理編纂専門委員会編
(3) イラストで知るカトリック教会生活/サンパウロ編
(4) 神・人間及び人間の幸福に関する短論文/スピノザ
(5) イタリア語文法ハンドブック/小林惺
(6) ギリシア語入門/田中美知太郎・松平千秋
(7) わかりやすいミサと聖体の本/白浜満
(8) 世に棲む日日(一)/司馬遼太郎
(9) ラテン文法/サン・スルピス会諸師
(10) 修道院にみるヨーロッパの心/朝倉文市
(11) カトリックの信仰生活がわかる本/景山あき子ほか
振り返る八月
暑さのために怠けがちであったけれど、なんとかイタリア語、古典ギリシア語、ラテン語の文法書を終える。来月は、旧約聖書時代の古典ヘブライ語、新約聖書時代のコイネーと呼ばれるギリシア語、やや古めかしいオランダ語(スピノザを読むのに十分な古さではないかもしれないが)を学ぶ。
しかし、語学書に専念する日々はもう終わりだ。原典講読や読書に費やす時間も確保しなくてはいけない。その上で、あれもやりたい、これもやりたいと膨張しすぎた貪欲を、少なくとも持続可能な程度までスリム化していく方途を考えなくてはならない。
ヘブライ語がきっかけとなって、キリスト教への関心が再燃した。カトリックのカテキズム、教会の歴史、異端の歴史、聖書学など、少々学びたい。だが深入りをしてはならない。信仰を持つことを目的ともしない。
語学書の購入が一段落したところで、ようやく財布の口に紐を通してみようと思う。購入記録からのみ推測するとしたら、私の収入は実際の数倍にも見積もられなくてはならない。ところが、私が経済観念を有する一人前の人間であるならば、毎日嘆息しつつ首をくくる誘惑と闘わずには済まないだろうほどに、私は貧しいのだ。