本の覚書

本と語学のはなし

シャーロック・ホームズ全集 第5巻 ボヘミアの醜聞/コナン・ドイル

 「第二のしみ」(『帰還』)、「ライゲイトの地主」(『思い出』)、「ボヘミアの醜聞」(『冒険』)の3編とベアリング・グールドの解説(ワトソンの結婚について)1編を収める。


 学生時代にホームズ・シリーズをまとめて読んだが(多分、新潮文庫である)、全巻に目を通したわけではない。
 「第二のしみ」は記憶に残っていた。未読だろうと考えていた『帰還』は、どうやら読破していたらしい。
 『最後の挨拶』『恐怖の谷』『事件簿』は、なお未読の嫌疑がかけられたままである。


 ベアリング・グールドによれば、ワトソンは3回結婚している。そのような印象を受けないのは、ワトソンが意図的にごまかして書いているためである。

「ところでワトソン君、女性はきみの専門領域だ」ドアがばたんと閉まってスカートのさらさらという衣ずれの音が消えると、ホームズは微笑をうかべて言った。(p.27)

"Now, Watson, the fair sex is your department," said Holmes, with a smile, when the dwindling frou-frou of skirts had ended in the slam of the front door.


【家庭菜園】
 モロヘイヤは終わりとする。