本の覚書

本と語学のはなし

体が硬い人のためのストレッチ/石井直方監修、荒川裕志著

 数年前に買った本。
 私は体が硬い。上半身はそうでもないのだが、下半身がとにかく硬い。開脚はもちろん、前屈も出来ない。私みたいな人が柔らかさの代名詞を手に入れるための、門外不出の秘策が書かれた本かと勘違いして買ったのだ。
 でも、これは至ってオーソドックスなストレッチの本である。体中のあらゆる部位を、筋肉と関節を意識しながらストレッチさせるための、王道しか書かれていない。体が硬い人向けには、ここまで出来ればよいという目安が併記されているだけである。ほとんど読まずに放置された。
 今にしてみれば、むしろ王道で重宝している。筋トレをするようになって、ストレッチも見直すようになった。体幹、肩甲骨、股関節を動かすコア・ドリル、どこを狙っているのかを明確に示した静的ストレッチ、ウォーミングアップに適した動的ストレッチ。必要なことはおおかた網羅されているのではないだろうか。
 昔部活でやっていたストレッチもほとんどそのまま使える。小学生の夏休みに毎朝やっていたラジオ体操も実はとても素晴らしい。ただし、正しい意識を持って正しい方法でやるには、一度ストレッチの本を読んでみなくてはならない。


 相変わらず開脚も前屈も出来ない。
 今検索するとそれらに特化した本もあるようだが、買う予定はない。前屈くらいは出来るようになりたいが、恐らく私はハムストリングが異常に硬いのために、何をやっても即効性はないだろう。焦らずじっくり伸ばしていくしかないのかも知れない。


 話は変わる。
 私が持っているダンベルは3キロのものである。最初はちょうどいいと思っていたし、今もまだ使い方次第で十分有用である。しかし、既にちょっと物足りなくなってきたのも確かである。
 私の目的からすれば、多分5キロ以上は要らない。しかし、可変式ダンベルというものがあるのを知り、しかもダイヤルをちょっと回すだけで自在に重さの設定を変更できるものまであると知り、かなり心が揺らいでいるのである。
 昨日からアマゾンの商品説明を読んだり、YouTube でレビューしている人たちの動画を見たりしている。筋肥大をさせたいわけではない。関節を壊したくなどない。体脂肪を減らして、体を引き締めればそれでいい。ずっとそう言い聞かせている。