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フランス詩法 上

フランス詩法 上

フランス詩法 下

フランス詩法 下

 鈴木信太郎『フランス詩法』上下。前にクセジュの『フランス詩法』を買ったのだけど、とても読めるようなものではないので、こちらを購入し直した。
 始め新装版を注文したが、いつまで経っても届かないし、値段が高すぎるのでキャンセル。旧版の古本を買うことにした。ここでよすべきだったが、差額分でまた別の本を注文してしまった。
 以下、差額分の買い物。


詩の作り方 (作法叢書)

詩の作り方 (作法叢書)

 黒田三郎『詩の作り方』。私は詩の人間かといえば、圧倒的に散文的であるに決まっているのだが、少し立ち止まって考えてみるために。


愛されたもの (岩波文庫)

愛されたもの (岩波文庫)

 マルセル・プルースト『失われた時をもとめて③ 第二篇「花咲く乙女たちのかげにⅠ」』。岩波文庫版よりペースが遅いけれど、ゆっくり付き合っていきたい。
 イーヴリン・ウォー『愛されたもの』。光文社から同時に出版された『ご遺体』と同じ作品。ブラックユーモアらしい。


唐詩三百首 1 (東洋文庫 239)

唐詩三百首 1 (東洋文庫 239)

  • 発売日: 1973/09/01
  • メディア: 新書
唐詩三百首 2 (東洋文庫 265)

唐詩三百首 2 (東洋文庫 265)

  • 発売日: 1975/01/01
  • メディア: 新書
唐詩三百首 3 (東洋文庫 267)

唐詩三百首 3 (東洋文庫 267)

  • 発売日: 1975/02/01
  • メディア: 新書
 目加田誠訳注『唐詩三百首』全三巻。前に江口孝夫訳注『対訳唐詩三百首』全二巻を買ったのだけど、気楽に読むというコンセプトであるため、物足りない。読み下しを原詩の上に配置するやり方も嫌いだし、「静夜思」もどういう根拠か知らないが『唐詩選』のバージョンを載せている。それで東洋文庫を古本で買ってみた。


唐詩概説 (岩波文庫)

唐詩概説 (岩波文庫)

漢詩鑑賞事典 (講談社学術文庫)

漢詩鑑賞事典 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫
 小川環樹唐詩概説』。歴史、形式(平仄を含む)、語法、押韻、助字など、私が知りたいことは大体ここに書かれているのではないだろうか。
 石川忠久『漢詩鑑賞事典』。古代から現代に至るまで、代表的な漢詩を多数収録した、非常に分厚い本。岩波文庫の類書に比べて、鑑賞に力を入れている。
 楊殿武ほか編『唐詩一百首』。簡体字の原文(繁体字はカッコに入れてある)とピンイン。注釈と作者紹介は現代中国語。朗読CD二枚。『中国名詩選』やら『唐詩選』やら『唐詩三百首』やら『漢詩鑑賞事典』やらをひっくり返せば、だいたい日本語訳も見つけることができるようだ。現代中国語音で漢詩のリズムを楽しむには、手頃な本だと思う。北京から送られてきた『唐诗三百首』もいいのだけど、本が大型だし、パソコンを開かなくては音声が聞けないので、少し億劫だ。
 漢詩は今後、岩波文庫の作品集を集めるだけにしておく。