本の覚書

本と語学のはなし

久しぶりに『青春は美わし』

Doch entstand gerade hieraus für die letzte Zeit meiner Ferien ein köstlich freier, schwebender Zustand zwischen Zufriedensein und Mehrverlangen, der mir wie ein großes Glück im Gedächtnis steht. (p.67)

しかし、まさしくその点から、休暇の最後のころになって、満足した状態とそれ以上を願う心との間に、すばらしく自由な浮動状態が生じた。それは大きな幸福のように私の記憶に残っている。(p.55)


 引用した文はそうでもないが、冠詞と名詞の間に挟まれた頭でっかちの修飾句が妙に懐かしい。
 ドイツ語では、まだいろいろ読む可能性はある。しばらくはヘッセ、カフカゲーテだろうが、もう少し冒険してみてもいい。


 ギリシア語、ラテン語、ドイツ語は、気が向いた時に読んでみる。生産的な行為ではないかもしれないが、もう不治の病である。たいして害もなかろうから、発作の起こるたび付き合っていくしかない。