本の覚書

本と語学のはなし

久しぶりに『イーリアス』

θάμβησεν δ’ Ἀχιλεύς, μετὰ δ’ ἐτράπετ’, αὐτίκα δ’ ἔγνω
Παλλάδ’ Ἀθηναίην· δεινὼ δέ οἱ ὄσσε φάανθεν· (1.199-200)

驚いて振り向いたアキレウスは、凄まじいばかりに輝く女神の両眼を見て、すぐにパラス・アテネをそれと識った。(上p.20)


 まだまだ残暑は厳しいが、ギリシア語のことも思い出すようになったのは、秋の気配を感じ取っているからだろう。
 動詞の活用が凄まじく記憶から抜け落ちている。もう一生ホメロスを読むためにしかギリシア語を使わないとしても、続けなくちゃいけないのではないか。