本の覚書

本と語学のはなし

眼鏡


 眼鏡を受け取りに行ってきた。黒くて四角いフレーム。高校生のとき西田幾多郎みたいな丸メガネを買って以来、初めてのイメージチェンジだ。これまで世間に遠慮し妥協しすぎた顔を作ってきたのではないか。世の中に繋がれた綱はだいぶん細くなった。元来の情のない酷薄な顔を晒しても支障はない。自分でも慣れないはずの顔なのに、これ以外に自分の顔があろうとはもう思われない。


 この数日、今後も続けるであろうことだけをやってみた。家では、古文、仏文、英文の原典講読に力を入れるべきことを改めて確認する。


 明日は初めての出社。仕事の詳細説明、病院の担当者への顔見せ。研修も近々始まり、来月の半ばころにはローテーションに組み込まれるだろう。