本の覚書

本と語学のはなし

2012-07-25から1日間の記事一覧

美徳

かかることを悔しなどはいふにやあらむ、さりとていかがはせむ、我はさりとも心長く見はててむと思しなす御心を知らねば、かしこにはいみじうぞ嘆いたまひける。(末摘花10) 「このようなことを臍を噛むなどというのだろうか、しかし、だからといって、どう…

眼鏡

眼鏡を受け取りに行ってきた。黒くて四角いフレーム。高校生のとき西田幾多郎みたいな丸メガネを買って以来、初めてのイメージチェンジだ。これまで世間に遠慮し妥協しすぎた顔を作ってきたのではないか。世の中に繋がれた綱はだいぶん細くなった。元来の情…