本の覚書

本と語学のはなし

道元全集


★『原文対照現代語訳 道元禅師全集7 正法眼蔵7』(水野弥穂子訳注,春秋社)


 道元を読み続けるべきかどうかいつも悩む。難しいとは言っても、外国語で書かれているわけではない。著作の分量も手頃で、継続さえすれば、いずれ在野の研究者を気取ることもできるだろう。しかし、道元を読み続けて何かが変わるだろうか。今得ている以上のものを得るだろうという予感は、実のところほとんど感じていない。レヴィナスを読む方が、分からないなりに収穫がありそうな気がする。
 それでも道元を読む理由は、全集を持ち腐れにするのはもったいない、いざとなったら出家するかもしれない(ほぼあり得ないが)、というあたりだろうか。


 本屋で図書館勤務の元同僚に遇った。軽く挨拶をしただけですぐに逃げてきた。
 枕を変えたら、このところ首から肩にかけて感じていた不調がいっぺんに消え去った。