本の覚書

本と語学のはなし

『ゆっくり走れば速くなる』


佐々木功『ゆっくり走れば速くなる』(ランナーズ社)
 Ely-sionさんに紹介していただいた本。
 著者は怪我ばかりしていた現役時代にLSD(long-slow-distance の略で、簡単にいえばゆっくり走ること。ランナーズハイを得られやすいとはいえ、クスリとは関係ない)の重要性を認識し、指導者となっても練習に積極的に取り入れ実践しているという。


 このようにしてLSDには多面的な要素があり、それが同時進行的に二つ以上の効果を期待できるのです。末梢毛細血管を増やすという身体資源を開発しながら、正しいフォームでの走りをつかみながら、積極的に疲労回復を図る。あるいは体調を引き上げる。あるいはグリコーゲンを枯渇状態にすることによって持久的能力を開発する。(45頁)


 一般のジョガーがグリコーゲン枯渇状態まで追い込むかどうかはともかく、私のような人間の場合、練習の9割はLSDでよいとも言う。


 健康ランニングということを考える方はぜひLSDを練習の中心にすえて欲しいと思います。練習メニューの9割はLSDでいいと思います。記録は必ず伸びていきます。(68頁)


 私も暫くはLSDのみだろう。ずっとLSDのみかもしれない。
 ちなみにトレーニングの基本は3日ローテーションで、①LSDによる積極的休養、②コンディションコントロール、③オーバートレーニングだそうである。


 今日もジョギングした。30分走って、昨日よりちょっと距離が伸びた。というのも、後半になってついついペースを上げてしまったからだ。ランナーズハイの感触を掴みかけたような気がした。もう少し走るだけの余力がないといけない。