本の覚書

本と語学のはなし

2008-10-12から1日間の記事一覧

ソロス

★ジョージ・ソロス『ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ』(徳川家広訳,講談社) この本は単に現在のサブプライム危機のことだけを論じているわけではないようである。 余談になるが、翻訳研究で『ベラミ』を扱わないのは、怠けて読んでいないか…

The Moon and Sixpence 光文社版

しつこいようだが、光文社古典新訳文庫の土屋政夫訳『月と六ペンス』を借りてきたので、9日と11日に扱った原文に対応する訳を書き抜いておく。 価値ある人生とは知りつつも、自分ではそれを生きる強さを持たなかった老画家が、金も名誉も手に入れ、大家と呼…

Die Verwandlung

カフカの『変身』を読む時は、普段は池内紀訳(白水Uブックス)を参考にしているが、今日は高橋義孝訳(新潮文庫)と丘沢静也訳(光文社古典新訳文庫)を借りてきたので、気になるところを比較してみたい。 Gregor erfuhr nun zur Genüge ― denn der Vater …