モンテーニュ『エセー』第1巻第42章「われわれのあいだの個人差について」を読了する。
人間同士の間の個人差は、人間と動物との差よりも大きいのではないか、とモンテーニュは疑う。
もっともこれは賢人と愚者との差異のことであって、王侯と庶民の間には取り立てて言うほどの違いはない。人を判断するには、彼自身のものだけを見なくてはならない。
一般人と変わらぬ欲望を持つ人が王侯の地位にあって、絶えず監視されているのはかわいそうなことでもあると、ちょっと同情してもみせる。
Mesurez le sans ses eschaces: qu'il mette à part ses richesses et honneurs, qu'il se presente en chemise. (p.259)
竹馬を外して、その人の身長を測らなくてはいけない。富や名誉を別にしておいて、下着だけの彼の姿を見せてくれなくてはいけない。(p.213)
最近は、車を購入しなくてはいけないと思いながらも、迷っている。気になる求人があるけれども、迷っている。
やることはどんどん減らしている。モンテーニュ、セネカ、プルタルコスの原典講読、ニューヨークタイムズ、和書1冊、英仏のニュース視聴(もしくは『フレンズ』)。今のところ、これ以上は削れない。