本の覚書

本と語学のはなし

【ラテン語】汚い灰を撒き散らす【農耕詩1】

 ウェルギリウス『農耕詩』第1歌第79-83行。

sed tamen alternis facilis labor, arida tantum
ne saturare fimo pingui pudeat sola neve
effetos cinerem immundum iactare per agros.
sic quoque mutatis requiescunt fetibus arva,
nec nulla interea est inaratae gratia terrae.

だが輪作によって、土地の重荷は楽になる。ただ、枯れた土地に
豊かな堆肥をたっぷりと与え、疲れ切った畑に
汚い灰を撒き散らすのを嫌がってはならない。
こうして作物を変えることによっても、畑は休まる。
だがその間に、休耕地も、恩に報いないわけではない。

 『農耕詩』に入ってから、ウェルギリウスが捗っているとは言いがたい。理由は主に二つある。
 一つは、叙情性を排したやや乾いた緊密な文体に、まだ入り込むことが出来ずにいること。一つは、新約聖書との間で揺れ動いていること。
 ときどき聖書を読むと、ギリシア語の原典にしろラテン語ウルガタ訳にしろ、あまりに素朴なのに驚いてしまう。仕事が始まったとしても続けやすいことは間違いない。


 10日は初めての失業認定日。最初の申請と説明会への参加とで、求職活動2回とカウントされる。
 自己都合での退職のため、給付制限は8月の下旬まで(2か月)。次の認定日は、給付制限が終了した後の、9月上旬。それまでに、最低2回は求職活動をしなくてはならない。
 認定手続きの後、勧められるまま職業相談を受ける。私が今後の予定を簡単に話しただけではあるが、これも求職活動である。
 翌日、職業訓練の説明会に行った。これで求職活動2回。最低ラインはクリアしたので、あとはじっくり求人を吟味すればよい。
 今月下旬、待機期間終了から1か月が経つと、ハローワークの紹介による就職でなくても、保険が給付される(再就職手当と言って、残日数に応じて7割か6割が支給される)。それを待ってもいい。
 1年以上働くことが前提である。雇用期間が定められていて、更新に条件があるような場合は、再就職手当の要件を満たさない。更新に特別な条件がない場合は、就職先から証明書を書いてもらわなくてはならないようである。


 プログラマー養成の職業訓練に興味はあったのだが、申し込む予定はない。
 6か月は長い。履歴書のアドバイスや面接指導まである。プログラミングよりも資格取得の方に重点があるらしい。冬場に3週間の企業実習があるが、車を持たない私にはおそらく通えないだろう。
 何よりも、私はプログラミングに関わるような仕事をやりたいわけではない。就職できるか否かは別として、IT関連の仕事を目指して訓練を受けるのである。私にはそれほど高い意識はない。
 医療事務の説明も聞いたが、病院で診療報酬の計算をしたり、ドクターの補助をするなどということは考えてもいないから、やはり申し込むことはできない。