本の覚書

本と語学のはなし

書いて覚える

  הִנֵּה הָאֵשׁ וְהָעֵצִים וְאַיֵּה הַשֶּׂה לְעֹלָה
  火とたきぎはあるけれど、生贄の羊はどこ?(創22:7)

 高校生の頃は、単語や動詞の活用は紙にたくさん書いて覚えたものだけど、大学以降、新しい言語を始めるにもただ文法書を黙読するだけで、鉛筆なんてほとんど使ったことがない。確実にマスターしようというよりは、文法の骨格だけを手っ取り早く知りたかったのである。ある程度身についたと言える言語が、高校までに始めたものしかないのも、当たり前のことだ。

 今日からヘブライ語学習に手を使い始めた。文法の習得に予定より時間がかかるかもしれないが、私が読むのは旧約聖書しかないのだし、慌てる必要はない。書いて声に出して読み、振りかえってはまた音読し、ゆっくり堅実に進んでいくことにする。
 明日からはいよいよ動詞の活用が出てくる。なかなか複雑そうだが、ただ難しいのは動詞だけのような気もする。