本の覚書

本と語学のはなし

購入その三

陶淵明全集〈上〉 (岩波文庫)

陶淵明全集〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者:陶 淵明
  • 発売日: 1990/01/16
  • メディア: 文庫
李白詩選 (岩波文庫)

李白詩選 (岩波文庫)

  • 発売日: 1997/01/16
  • メディア: 文庫
白楽天詩選 (上) (岩波文庫)

白楽天詩選 (上) (岩波文庫)

  • 作者:白居易
  • 発売日: 2011/07/16
  • メディア: 文庫
白楽天詩選(下) (岩波文庫)

白楽天詩選(下) (岩波文庫)

  • 作者:白居易
  • 発売日: 2011/09/17
  • メディア: 文庫
 松枝茂夫・和田武司訳注『陶淵明全集』上。今、『中国名詩選』で陶淵明を読んでいる。もう一度就職活動をしてみる気がどんどん失せていく。下巻は家にあった。他に杜甫、王維、蘇東坡、『唐詩選』全三巻もある。岩波文庫から出ている分くらいは、全部集めてみるつもりだ。
 松浦友久編訳『李白詩選』。私の李白のイメージは、即興的でオーバー。だが、それだけではないはず。
 川合康三訳注『白楽天詩選』上下。今まで興味を持ったことはないが、日本の古典を読むにも必読の詩人。
 すっかり漢詩に夢中のようだが、単に西洋の詩よりも遥かに少ない努力で理解可能というところに惹かれているだけかもしれない。


寒山 (中国詩人選集 5)

寒山 (中国詩人選集 5)

  • 作者:寒山
  • 発売日: 1958/04/21
  • メディア: 単行本
李賀歌詩編〈1〉蘇小小の歌 (東洋文庫)

李賀歌詩編〈1〉蘇小小の歌 (東洋文庫)

  • 作者:李 賀
  • 発売日: 1998/12/01
  • メディア: 単行本
李賀歌詩編 (2) (東洋文庫 (649))

李賀歌詩編 (2) (東洋文庫 (649))

  • 作者:李 賀
  • 発売日: 1999/02/01
  • メディア: 単行本
李賀歌詩編 (3) (東洋文庫 (651))

李賀歌詩編 (3) (東洋文庫 (651))

  • 作者:李 賀
  • 発売日: 1999/04/01
  • メディア: 単行本
 入矢義高注『寒山』。寒山は初唐の伝説的な詩僧。鷗外の『寒山拾得』にも描かれている。
 原田憲雄訳注『李賀歌詩編』三巻。李賀は中唐の「鬼才」(李白の「天才」、白居易の「人才」に対して言われる)。やや病的、あるいは幻想的なその詩は、三島由紀夫もこれを愛読していたそうだ。車谷長吉の下の名は、李賀の字から来ているという。
 アマゾンの古本は基本的にシリーズものの一括注文ができないのだけど、一番若い巻数のところを見ていると、たまにセット販売をしている業者がある。東洋文庫の『唐詩三百首』もそうだったし、今回の『李賀歌詩編』もそうである。送料が節約できてよい。今回は一定金額以上は送料還元という業者だったので、なおお得だった。


宋詩概説 (岩波文庫)

宋詩概説 (岩波文庫)

漢文入門 (岩波全書 233)

漢文入門 (岩波全書 233)

基礎から発展まで よくわかる中国語文法

基礎から発展まで よくわかる中国語文法

  • 作者:丸尾 誠
  • 発売日: 2010/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 吉川幸次郎『宋詩概説』。姉妹編の『元明詩概説』、小川環樹の『唐詩概説』とともに、必読の書と思われる。品切れになっているらしいので、近くの本屋で買って来た。田舎だから未だ自分の死にも気づかぬまま、悠長に生きながらえているのである。フランシスコ会訳に駆逐せられたはずのバルバロ訳聖書も、ここでは仲良く手を取り合ってまどろんでいる。
 小川環樹・西田太一郎『漢文入門』。入門とあるが、今時の入門書とはまったく違う。多少基本構文の話はあるが、句形の公式集などではない。気が遠くなるほど多く収録された文章に、詳しい注釈が付されただけの体裁だ(読み下しはあるが、現代日本語訳はない)。きちんと読みこめば、まったく別次元の力が付きそうだ。
 丸尾誠『基礎から発展までよくわかる中国語文法』。ウェブ上で内容を少し確認することができるのだが、なかなか素晴らしかったので、この際『完全マスター 中国語の文法』を駆逐してしまうことにした。私の目指しているレベルであれば、文法はこの本と『中国語の構文』で十分だろう。少し残念なのは、レファレンス本なのにカバーが擦れに弱そうな点。


文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード

文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード

  • 作者:原 安宏
  • 発売日: 2008/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
必携 古典文法ハンドブック

必携 古典文法ハンドブック

  • 作者:仲光雄
  • 発売日: 2011/04/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 原安宏『漢文句形とキーワード』、仲光雄『必携古典文法ハンドブック』。いずれもZ会の本。最近の参考書は受験に必要最低限のことを希釈された言語で猫なで声に解説する類ばかり多くて、一般の使用には全く堪えないのだが、中でもましなものを本屋で探してきた。どのみちほとんど使うことはないが、漢文の方は『漢文入門』の前に一読しておいた方がいいかもしれない。