この本には姉妹編の『精選 中国語重要文例集』というのがある。やや複雑な複文を中心に構成されている。ここまでしっかり暗記してしまえば、大学で第二外国語に中国語を選択した人の大半と遜色ない力が付いたと言えそうだ。
ただ、冷めやすい性格のために、既にしてそれほど中国語に情熱を感じているわけではない。『精選 中国語重要文例集』も本文は職場で読み進め、家では辞書を引き、CDに耳を傾けるだけになりそうだ。次のステップとして語彙力を高めることは必須であるけれど、ほとんどそこに挑むつもりもない。辞書を引きまくって小説を読むというのが、他の言語の場合の常套手段であったが、それも億劫だ。ピンインと注釈つきのテキストを少しかじって終わるだろう。
西洋の文法の概念に毒されているせいで、中国語はよく分からないことが多い。日本語もなかなか分析困難な文法を有していながら我々は平気でそれを使っているし、漢字の分かりやすさに安心しきってしまっているせいもあるのか、日本の文法書はその点にあまり敏感にはならないようで(確かに分析できないなりに何となく分かってしまうのだけど)、私のもやもやは晴れない。
余裕があれば英語で書かれた文法書を見てみたい。