本の覚書

本と語学のはなし

優先順位


 久しぶりにヘッセとウェルギリウスホメロスを読んでみた。ここで私の優先順位をちょっと整理してみる。


A 英米文学フランス文学
 外せない。いずれも現時点で諦めるという選択肢はない。ただし、フランス文学はもう少し量を読みたい。今のペースでは『居酒屋』を読了するのにまだ9か月くらいかかってしまう。


B 日本古典文学、タイム誌、現代日本語による読書(翻訳文学、歴史等)
 古文は現代語とは多少異なるとはいえ日本語である。大して努力しなくても読めるようになる。しかし、本当に古文に愛着があるか否かは何とも言えない。読めば確かに楽しいが、高校生に国語を教える可能性がなくなればモチベーションを維持できるかどうか。
 バランスの良い英語力を身につけるためにはタイム誌も読んでおきたい。英米文学に力を入れておけば十分かもしれないが、会社の休み時間のさほど集中できない環境の中ではタイム誌の斜め読みが最適ではないだろうか。
 外国語だけではどうしても情報量が不足しがちなので、現代日本語による読書で補わなくてはいけない。英米文学に比べてペースの遅いフランス文学は、翻訳でもどんどんと読みたくなる。歴史はこれまで参考書で全体の流れしか学んで来なかったが、日本の古典を味わうためにもテーマを絞り込んだ本を吸収していきたい。だが、古文をやめフランス文学に力を入れるならば、必ずしも必要ではないかもしれない。
 このカテゴリーからは恐らく一つか二つ振るい落とさなくてはいけないだろうが、今のところはどれも捨てがたい。


C ドイツ文学、ラテン文学、ギリシア文学
 圧倒的に楽しい。高校時代からの思い入れがある。きっとマスターなどできないだろうし、どのみち何の役にも立たないのだけど、古文やタイム誌と入れ替えてポリグロット気分を味わうのも悪くはないかもしれない。あるいは(そのような器用なことが可能としての話だが)休日の特別な楽しみのために取っておくか。