本の覚書

本と語学のはなし

偵察


 Y塾までは片道30分弱だった。
 午後4時ころ。1階の外から見えるところ(受付?)で男性が食事をしていた。忙しくなる前に腹ごしらえということだろう。市役所通りにあるとはいえ人通りはほとんどないのだけど、ちょっとねえと思った。田舎はこれでいいのだろうか。スーツではないみたい。奥に女性の姿もある。おそらくホームページに出てくる人だが、その写真とは違って比較的ラフな格好。ビルの裏手に回って見上げると、2階では男性が授業の準備をしているところらしい。この人もホームページで見たことがある。白いシャツを着ているが、ネクタイはしてないみたい。
 これだけで経営がどうこうということは分からないし、これ以上は知りようもないが、週末にもう一度偵察に行ってみたい。求人票では日曜と月曜の週休2日となっている。しかし、塾は日曜もやっている。時間外はないと書いてあるのを信じるとすると、他の曜日に休みを振り替えるのだろうか。月曜が定休日かどうかはホームページの情報では不明。今度の月曜は体育の日であるけど、一応確かめてみたい。ゆっくりしすぎだろうか。


 塾長もそれほど年配ではないようだし、講師も概ね若い。私のようにフレッシュさのない人間は求められていないかもしれない。履歴書を見ても面倒臭そうだしということで、敬遠されそうな気がする。
 最初から塾講師に憧れてなる人なんてごく少数で、大半は何かしら失敗を経て塾へと迷い込む人たちなのだから(偏見だろうか?)、履歴の汚れは一切問わないという広い心を塾長が持っていることを祈るしかない。