本の覚書

本と語学のはなし

『ファイナンシャル・マネジメント』


◎ロバート・C・ヒギンズ『新版 ファイナンシャル・マネジメント 企業財務の理論と実践』(グロービス・マネジメント・インスティテュート訳,ダイヤモンド社
 DCF(Discounted Cash Flow:ディスカウンテッド・キャッシュフロー)法を終えたところで、中止することに決めた。大方読んだり聞いたりしたことのある話だし、後半部分は後で取り組む予定の『コーポレート・ファイナンス』(日経BP社)でも繰り返される内容だ。
 ところで、ディスカウントというのは、ファイナンスの世界では将来のキャッシュフローを現在価値に割り引くことをいう。例えば、現在の1万円と1年後の1万円は同じ価値ではない。年率1%の利子が付く普通預金の場合を考えてみると、1年後に1万円を得るには、割引率を1%として、9,901円預けるとよい(10000 ÷ 1.01 ≒ 9901)。つまり、1年後の1万円は、現在のおよそ9,901円の価値だということである。2年後の1万円なら、複利で考えるので、現在価値は約9,803円である(10000 ÷ 1.012 ≒ 9803)。


 次は現日銀総裁・白川さんの著作『現代の金融政策』(日本経済新聞出版社)を読む。
 漱石全集2巻の方は『坊っちゃん』を残すだけになった。これから通信講座の仕上げをしなくてはいけないので、しばしお預け。楽しみだ。読み始めれば、すぐに終わるだろう。
 原稿用紙3、40枚程度のものを書いてみようと考えているのだが、何を書いたらいいのかまだおぼろけにも見えてこない。