●Rebecca Brown『The Gifts of the Body』(HarperPerennial)
●レベッカ・ブラウン『体の贈り物』(柴田元幸訳,新潮文庫)
エイズの在宅ヘルパーを語り手とする連作短編集。「この本は、下手をすると底なしに陳腐になりかねない題材を扱っていながら、少しも陳腐になっていないと僕は思う。そしてそれは、本当に驚くべきことだと思う。(中略)「物語」を排除するためにこそ、作家としての技量が必要なのだ」とは、訳者・柴田元幸の評。
やさしい英語なので、初めてのペーパーバックとしてもお薦めできる。やさしくても訳しにくい文章というのは存在するが、その点から見ても難しくはない。柴田訳には全部目を通したけど、翻訳に唸ってしまうということはなかった。
- 作者:Brown, Rebecca
- 発売日: 1995/09/01
- メディア: ペーパーバック
- 作者:レベッカ ブラウン
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: 文庫