本の覚書

本と語学のはなし

図書館で凍える


 10日振りに図書館に行く。
 ジョギングを日課にするのは諦めて、普段は大股で歩いて図書館に通うことにする。走るのは月曜日(休館日なので私の休日にしてある)とその他にもう1日か2日くらい。平日に走る時は図書館を休むのではなく、「ニューズウィーク」の時間を短縮して早めに帰宅する方がいいかも。


 時間割を変更したのでメモしておく。やることはどんどんシンプルになっており、問題はもっぱら配置と時間配分である。


 午前中は、先ず通信講座の英日ビジネスコースにたっぷり時間を割く。テキスト*1は概論と実践(概説書、レポート、新聞・雑誌)に分かれているが、前者の例文も和訳しているので訳文を作らない日はない。翻訳は実際に作ってみるのが一番だ。受験英語は遠い昔の記憶であり、しかも学生時代は英語嫌いで怠けてばかりいたのに、いざ翻訳を作ろうとすると、今なお試験で点を取りこぼさないためのテクニックに芯まで汚染されていることを思い知らされる。
 その後、インターネットで英語とフランス語の音声を聞く。France2のニュースは視聴できなくなったが、Les 4 véritésというインタビュー・コーナーは今も見ることができる。早朝の生放送なのに大臣や党首クラスの政治家もよく出てくる。彼らが淀みなく滔々とまくしたてる姿には(何を喋っているのかはよく分からないが)めまいを覚える。日本ではあらかじめすり合わせた内容をぎこちなく喋るとか、顔を真っ赤にしながら声ばかり張り上げるような光景をよく目にするが、あれはいけない。
 残った時間は、英米もしくはフランス文学の原典講読。相変わらずモームモーパッサンを読んでいる。今日はモームの番。舞台はまだパリ。行方昭夫訳は勉強になる。


 午後から図書館へ。先ずは「ニューズウィーク」。午前中に図書館に通っていた間は時間に制約があったが、今後はたっぷり時間を割く。
 続いて「ル・モンド・ディプロマティーク」。新生活を始めた頃「ル・モンド・エブドマデール」を読んでいるときに襲われたのと同じ幸福感に一瞬包まれる。
 次に通読しにくい参考書を少し読む。今は西村信勝ほか『基礎からわかる金融英語の意味と読み方』(日興企画)。ごく基本的な金融の知識が、英語の例文を読みながら身につくように配慮された本。柴田真一『金融英語入門』(東洋経済新報社)に比べると網羅的でまさに教科書といった感じ。
 最後に自分で持ち込んだ「日経新聞」をじっくり読む。


 家に戻り夕食を取ってからは、文学か経済の読書。最近はフローベールの『感情教育』を読んだり読まなかったりという生活が続いていて、終わりそうで終わらない。

*1:全部で6冊あり、月に1冊ずつ、半年かけて学ぶ。