●柴田真一『使える金融英語100のフレーズ』(東洋経済新報社)
100の表現に対して、それぞれ1つのキー・センテンスと4つの補助センテンスがあり(全部で500のセンテンスになる)、そこに解説というよりむしろエッセーのようなイギリス勤務の話が付いている。
実際によく使うフレーズばかり載っている。金融英語ということになっているが、分野に関係なく使われるものも多い。朝この本を勉強したおかげで、昼から「ニューズウィーク」を読む際に役立ったことは何度もある。なかなか優れものだ。
『金融英語入門』もそうだったが、柴田真一という人、シンプルだけどいい本を作ってくれる。
Nervousness about oil supplies continued to buoy oil prices.
石油の供給に対する心配から、石油価格は引き続き強含みだった。
金融の世界に馴染みの薄い私としては、ここで「強含み」という訳をつくろうとは思いもよらない。
金融英語の翻訳という面でも参考になる。
- 作者:柴田 真一
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本