本の覚書

本と語学のはなし

雑記


 出勤前に『翻訳家の仕事』(岩波新書)を読む。


 多分最後の研修を受ける。メンタルヘルスについて。私の年代の職員が皆、この3日の内に受講することになっているらしい。東京からわざわざ専門家を呼んでいるのだが、短い時間なので、図式的で紋切り型。あまりに単純化しすぎて、時間を持て余す始末だ。中には「ウツって何」と質問する人もいたくらいだから無意味ではなかったのかもしれないけど、大丈夫、彼はウツになんかなりはしない。


 地元の文芸誌の川柳に「友白髪」を見つけた。担当者に指摘すると、早速直す。でも、こんな愛すべき誤字を捨てるのはもったいない。よくぞ間違えてくれたと思う。訂正された句には、もはや見るべきものは何もない。


 帰ってみると、「日経ヴェリタス」の創刊直前号が届いている。いよいよ72ページ。広告もたくさんあるとはいえ、ボリュームたっぷりだ。
 毎週月曜日に届く。月曜日は我が市の中央図書館の休館日だから、それに合わせて私の休日にするつもり。すると、月曜日の夜は「ヴェリタス」をじっくり読むことになるだろうか。


 テレビで「犬神家の一族」を見る。
 直接内容とは関係がないけど、封じ込められつつあった感覚が、退職とともに解放されるような気がしてくる。
 更に一層内容とは関係がないのだけど、生活のためだけに仕事をするなんて二度と御免だし、金輪際組織の一員にはなりたくないと思う。