本の覚書

本と語学のはなし

散髪


 ようやく髪を切った。
 同級生のところではない。普段行くのは、1つ下の学年の女性の店。子供の頃から通っている。
 高校時代は道路を挟んで向かい側の店に鞍替えし、東京から戻っても行きつけにしていたのだが、10年くらい前に店を移転した。試しに同級生のところに行ってみた。確かに金のわらじを履いてでも見つけ出すべき女性なのかもしれないが、いくらなんでも、いきなり「付き合ってみないか」はないもんだ。他に近くの床屋というと、1つは予約制で面倒くさい。1つは別の同級生の女性の店。こちらはその同級生が既に店を継いでいて、どう挨拶していいのかよく分からず、面倒くさい。少し遠くまで足をのばした時期もあったが、定休日以外にも店を閉めることが度重なり、ついに子供の頃の店に舞い戻ったのである。
 今日は1つ年下の女性がカットしてくれた。「あんた、中学生の頃ちょっとワルかったよね」などという会話は一切しない。あたかも床屋以外では全く会ったこともないかのように振舞う。それは大変いいのだが、ここではカットの後にインスタントコーヒーを淹れてくれる。そうすると、彼女の父親や旦那(婿)と世間話をしなくてはいけない。これがちょっと面倒くさい。