和歌ばかりまとめて読むのはつらいので、源氏に戻る。 かの空蝉を、もののをりをりには、ねたう思し出づ。荻の葉も、さりぬべき風の便りある時は、おどろかしたまふをりもあるべし。灯影の乱れたりしさまは、またさやうにても見まほしく思す。おほかた、なご…
●フローベール『紋切型辞典』(小倉孝誠訳、岩波文庫) 奇妙な意図から構想された辞典なので、先ずは解説から読み始めるのがいい。フローベール自身の手紙を引用すると、「人前でこれさえ言えばよい、それだけで礼儀をわきまえた感じのよい人間になれる、と…
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