★柴田元幸『生半可版 英米小説演習』(研究社) 退職願を提出した日に届いた本として生涯記憶されるだろう…。なんてことはなくて、きっと直ぐに忘れ去られるに違いない。辞めることに何の感動もないのだ。 しかし、辞めたその先こそが重要である。文芸翻訳を…
とうとう退職願を上司に手渡した。 かしこまってモゴモゴしゃべると、上司はどう対応したものやら分からずに笑みを漏らす。まったくそそっかしい奴で相すみませんとばかりに、私も笑顔を作る。 上司とは言っても、私はこの人と話をしたことがない。昨年のと…
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