本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2024年4月号【能登半島巨大地震】

 予定を変更して緊急特集が組まれた。
 能登半島群発地震が頻発していたことは誰でも知っていることである。ところが、この辺りはプレートが沈み込む海溝であるため、海溝型地震として扱われ、断層型地震の長期評価の対象にはなっていなかった。「ここに活発な活断層があると知らなかった地震研究者も少なくありません」と、遠田晋次教授(東北大学災害科学国際研究所)は言う。
 半島北岸の隆起は4000年分に相当する。地下から東京ドーム23個分の流体が上昇し、断層群に入り込み、群発地震を誘発した可能性がある。富山湾に寄せた早すぎる津波には、海底での斜面崩壊が関係しているかもしれない。


 核融合において日本の果たす役割は大きいようである。
 核融合原子力発電とは異なる。原子力発電で行われているのは、核分裂である。核融合は、太陽が日々体重を減らしながら行っているように、水素原子同士を融合させてヘリウムを作るのである。
 メリットは、燃料の重水素が海水からふんだんに得られること。二酸化炭素を排出しないこと。暴走しないこと(燃料の供給を止めれば、核融合反応も止まる)。原子力発電のような高レベル放射性廃棄物は生じないこと(低レベルのものは生じる)。
 デメリットは、施設の建設に高度な技術と巨額な費用が必要であること。